乗り比べでわかった雨での確かな安心感。ミシュランが電動化時代でも「エコタイヤ」を作らないワケ
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 12
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 12
最後はテスラ「モデル3(ロングレンジAWD)」と「PILOT SPORT 5(以下:パイロットスポーツ5)」の組み合わせを体験したが、その走りは圧巻だった。
ミシュランのスポーツレンジにおいて、スタンダードシリーズに位置づけられるパイロットスポーツ5。しかしその剛性は、1800kgを超えるモデル3の車重を見事に支えていた。またその高いウェット性能も相まって、巨大なトルクを見事に受け止めきっており、モデル3はまるでラジコンのように走った。モーターによる圧倒的な加速力と、破綻のない4輪制御のコンビネーションはすさまじく、これこそが未来のスポーツカーに通じる走りなのだろうと思った。
ちなみにパイロットスポーツ5も、全47サイズ中45サイズで転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「a」を獲得している。
まさにミシュランにとって、エコは基本。その上でプライマシーは上質な乗り心地や静粛性を、パイロットスポーツはリニアなハンドリングと高いグリップ性能を得ようとしていた。しっかりとしたベースがあるからこそミシュランは、いつの時代もそのタイヤ作りにおいて走りの楽しさや、快適なドライブを追いかけ続けることができるのだろう。
(終わり)
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