乗り比べでわかった雨での確かな安心感。ミシュランが電動化時代でも「エコタイヤ」を作らないワケ
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 12
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 12
一番最初に試乗したのは、レクサス「RX350h」と「PILOT SPORT 4 SUV(以下:パイロットスポーツ 4 SUV)」の組み合わせだ。このタイヤはハイパワーなSUVをターゲットとしているが、同時に全90サイズ中49サイズで転がり抵抗性能「A」(とウェットグリップ性能「a」)を獲得している。さらに言えば同じレクサスRXでも、最もハイパフォーマンスな「RX500h Fスポーツ」に標準装着されるタイヤだ。
こうした一見オーバークオリティにも思える組み合わせをテストした理由は、ミシュランのハイパフォーマンスタイヤにおける「間口の広さ」を体験するためだという。
確かにスプリンクラーで水を散布するウェットのワインディング路でも、パイロットスポーツ4 SUVはしなやかな路面追従性を見せた。ブレーキングで荷重を高めればガッシリと踏ん張るようになり、そこからハンドルを切り込むとさらに高いグリップ性能を発揮した。
当日はかなり雨量が多かったこともあり、高速周回路のバンクでは足周りに対してタイヤの剛性が少しだけ勝ち過ぎて、ハンドリングがナーバスになる感じもあった。ただしブレーキングでタイヤに適切な面圧を掛ければ、バンクだけでなくレーンチェンジにおいても、初期操舵応答性を安定させることができた。
メルセデス・ベンツ「A180」とe・プライマシーの組み合わせも、なかなかに興味深かった。低燃費タイヤにもかかわらずワインディング路で操舵追従性が良好なのは、タイヤの変形を減らして転がり抵抗を少なくするために高めたタイヤ剛性が走りにも効いているからだ。だからタイヤに大きな荷重がかかっても腰砕けしたり、滑り出すことなく、しっかりタイヤが踏ん張ってくれる。
また低燃費タイヤが苦手としがちなウェット性能が、割と高く保たれていることにも感心した。グリップ感そのものはあまり高くないのだが、滑り出す様子もない。
ちなみにe・プライマシーの“e”は、EV車や電動車専用という意味ではなく、“Ecology(エコロジー)”や“Economy(エコノミー)”をイメージしている。だから純ガソリン車であるA180に履いても、当然その性能をきちんと得ることができる。
驚かされたのは、これを標準タイヤとするレクサス「LBX」とのマッチングだ。LBXはドライ路面だとかなり角の立ったハンドリングだったと記憶しているが、ウェット路面ではその走りが実に大人っぽくまとまっていた。ワインディング路でも高速周回路でも高い接地性を発揮して、乗り心地も良い。さすがは純正装着タイヤのフィット感だった。
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