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新型プジョーRCZ、胸高鳴るスポーツクーペ

濃密なプジョーが帰ってきた!

タイト過ぎず、それでいてホールド感のあるシートに収まる。フルバケットではないので乗降性も悪くない。シートはもちろんのこと、ダッシュ周りも全面レザーが奢られていて、スポーティな雰囲気の中にもクオリティの高さが感じられる。インパネ内のメーター類はシンプルかつ機能的で視認性に優れ、走行時に必要な情報を効率よく得ることができる。センターコンソールのデザインも新しく、操作性も悪くない。

2+2だから、さすがにリアシートは広いとは言い難い。大人が乗るには狭いスペースだが、チャイルドシートが装着できるし、子供が乗る分には十分な広さだ。荷物を置けるという意味でも、この空間は2シーターより遙かに実用性の高いものにしている。いざという時には大人も乗れるという安心感もあるだろう。

インテリアには座った瞬間にアドレナリンが湧き出るような過剰な演出はない。むしろ、パーソナルな空間として落ち着ける快適さが心地よく思えた。トランク容量は、最大760リットルとなっている。日常の買い物には何ら不便のないスペースである。そして、リヤシートを倒せばより広いラゲッジスペースができ、プジョーの自転車も乗せられるという。さすが、自転車やスクーターも作っているメーカーの視線である。

そのルックスから、スパルタンな走り味を思い描いていたが、インテリアの雰囲気同様、走りも快適なスポーツクーペであった。何よりも、「106」や「206」のハンドリングを思い起こさせるような、プジョーらしさが凝縮した乗り味に感激した。近年のプジョーは、安全性を考えてより安定志向のハンドリングとなり、衝突安全を考えてボディサイズが大きく重くなり、グローバル化を考慮して個性的な乗り味が希薄になり…といった様々な事情で、どんどんヤンチャが影を潜め大人なクルマになっていった。

が、RCZは“濃密なプジョー”である。もちろん、時代に逆行することなく、いまどきの安全・環境性能を持ち合わせているのはいうまでもない。それでいながら、粘りのある接地感、ストローク豊かなサスペンション、フロントの高いグリップがあり、コーナーでステアすると、フロントを軸にスッとノーズが入り込み、リアが素直に追従するフィーリングなどは、まさしくプジョーだ。日本仕様のタイヤサイズは、19インチが標準。試乗では18インチも試すことができたが、走りの印象はむしろ19インチの方が良かったくらいだ。

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