911新型タルガ4&4Sに海外試乗。極まる熟成!
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:ポルシェジャパン
ターボにターボS、GT2にGT3と増殖する911シリーズにおいて、タルガは独自のポジションを築いている。クーペともカブリオレとも異なるそれを支持する層は世界中に存在し、販売台数は911シリーズ全体の10%を占めるそうだ。これはビジネス的にいえば決して多いシェアではない。が、993型からはじまったガラスルーフの進化を見ると、ポルシェにとって大切なモデルだということができる。
そんなタルガのデビューは古く、1965年までさかのぼる。911が発表された63年のフランクフルトショーから2年後、同じ会場でタルガはお披露目された。その背景にはアメリカにおけるロールオーバー(横転)時の事故対策がある。当時、市販されるオープンカーのほとんどはクローズドボディの屋根を取っ払ったもの。そのためボディ剛性は恐ろしく低く、横転すると乗員のほとんどが首の骨を折るといった大けがに見舞われていた。そこでポルシェはBピラーをロールゲージとして残す、新しいオープンエアスタイルを登場させたのだ。
実際の発売は67年型として66年の12月から開始された。画期的な発想に追従するモデルはなかったが、オープンエアを愛するアメリカ人が不満を感じたのも事実。いくら安全性が高くともBピラーが残ってはオープンエアとは呼べなかったからだ。とはいえ、75年にはロールオーバーに対する厳しい連邦安全基準が設けられ、ほとんどのメーカーはオープンカーの生産をストップすることになる。
ところで、タルガという名前だが、これはシチリア島で行われるロードレース「タルガフローリオ」から取ったといわれる。温暖なその地を連想させながら、しっかりとレーシーなイメージを持たせる作戦だろう。と同時に、タルガはイタリア語で「盾」を意味するらしい。が、その意図は……よくわからない。
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