新型Gクラスは走りや快適性が格段に洗練。AMGは0-100加速4.5秒
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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えいやっと乗り込んだドライバーシートは見晴らしが良く、司令塔のように周りを一望できる。正面のダッシュボードはすでにメルセデス・ベンツの他のクラスでおなじみの12.3インチのフラット・ディスプレイを繋げたワイドスクリーン・コクピットで、基本的にはステアリングスポークにあるスクロールボタンと、フィードバックのあるタッチ操作機能でクラシック、スポーツ、プログレシブの3種類の選択画面から情報を呼び出す。
確かにセンターコンソールには3箇所のデファレンシャルをロックするノスタルジックなクロームメッキのタンブラースイッチが並ぶが、外観の維持にこだわったGクラス故に、インストルメントパネルにもっとアナログ的なモノを期待した私は、ちょっとがっかりしたのも確かである。
しかし走り出すと、前述のように高い着座位置からの眺めはやはりGクラスで、大きく違ったのはすっかり洗練されたシャーシがもたらす確かなロードホールディングと快適性であった。それをもたらしたのは新設計のダブルウィッシュボーン・フロントサスペンションと、トレーリングアームとパナールロッドで固めたリジットアクスルである。前述のトーンベルガー氏は「トヨタ・ハイラックスも長い事リジットだったのですが、やはり独立化しました。我々もオンオフの高い両立性を目指して今回決断をしたわけです」と告白している。
AMG G63のドライブロジック「ダイナミック・セレクト」はコンフォート/スポーツ/スポーツ+の3つを基本にインディビジュアルとスリッパリー(低ミュー路)が加わる。初めは慎重にコンフォートを選んでいたが、山間のワインディングロードでは最もホットなスポーツ+を試してみる。最初こそ敏感なスロットルとイナーシャの増したステアリングに戸惑ったが、慣れてくるとパーシャルスロットルと早めのターンインでワインディングロードを十分に楽しませてもらった。ロールは確かに大きいが、4輪がきちんと路面をグリップしているので不安は全く感じない。ニューGクラスはファーストカーとして、日常のシーンでも十分以上の活躍をするに違いない。
ランチブレークに到着したのはシャトー・デ・ラストゥアーズ、美味しいワインとオフロードコースで有名な場所である。前者はともかく、後者は“有名”と言っても業界関係者だけで、ランドローバーやメルセデス・ベンツがオフロード開発に使う本格的なコースがある。
この開発コースの一部で行われた我々のオフロード試乗は想像を超えるもので、思わず「引っくり返る!」「落っこちる!」「流される、溺れる!」と叫びたくなるような難所を、Gモードをセレクトしてなんなくクリアしてゆく事ができる。この状況を数字で説明すれば最大登坂が45度、傾斜は35度、そして渡河深度は700mmをこなしたことになる。3つのデフがロック可能でエクストラ・ローを持つGクラスは、以前にも増して軟弱なSUVとはかけ離れたオフロード性能を持っていた。
ドイツにおけるG550のベース価格は10万7040.50ユーロ(19%の付加価値税込みで約1400万円)である。日本市場への導入は今年の9月からだが、AMG G63には右ハンドル仕様が用意され、G550では左ハンドルも選択可能だ。ただし細かな装備や価格に関しては、このレポートを送った5月5日時点ではまだ正式な発表は行われていない。
※日本での発売等への記述は取材記者が海外試乗会で独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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