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新型Gクラスは走りや快適性が格段に洗練。AMGは0-100加速4.5秒

現行型から引き継いだパーツはわずか4点

そして2018年、W463が大きく進化する時がやってきた。メルセデス・ベンツの歴史的アイコンの一台となったGモデルを存続させるには、約40年も前の設計ベースでは、今日の安全性や乗り心地を提供するのは不可能である。そこでフルモデルチェンジが決まったわけだが、アイコンの固まりであるGモデルの、特にエクステリア・デザインを変えるわけには行かず、できるだけ昔のまま、可能なら同じパーツを使うという、ガチガチのキープ・コンセプトで開発がスタートしたのだ。

とはいえ、今日の様々な要求に応えるためには結局、根本から新しくすることになり、そのまま再使用したパーツはドアハンドル、Cピラーのエアアウトレット、リアにマウントされたスペアタイヤ、そしてヘッドライトウォッシャーノズルの4点しか残らなかった。

開発戦略担当のトーンベルガー氏は「可能な限り使えるモノは残したかったのですが、快適性の追求や法規制、ハイテクなどの採用でドミノ式に新設計が増えていきました。それでも絶対にアイコニックなデザインを残すように努力したのです。それどころかドアの開閉音までこだわっています。さらにフロントフェンダー上のウィンカーですが、歩行者保護の観点から本体全部が沈み込むようになっています。同じようにバンパー先端からエンジン前部までの距離、つまりクラッシャブル・ゾーンも約40センチと旧モデルの約2倍を確保しています。安全面では間違いなく今日の要求値を大きく上回るレベルに達しています」と解説している。

開発チームの意思は開発コードにも現れている。私が、プレスキットに新しい開発コードが記載されていないので不審に思って質問してみたところ、広報担当のクリスはニヤッと笑いながら「よく気がついたなぁ、実はW464となるべきところを、意図的にW463のままに留めたんだよ!」と答えたのだ。

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