新型Gクラスは走りや快適性が格段に洗練。AMGは0-100加速4.5秒
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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さて、そろそろ試乗開始だ。今回、南フランスの歴史的城塞都市カルカソンヌに持ちこまれたニューGクラスの外観は、一目見ただけでは旧モデルと見分けがつかない。サイズも長さが53mm、幅が64mm増えただけでプロポーションも不変、わずかにヘッドライトやバンパーから左右フェンダーに繋がったフロントエンドでようやく見分けが付くくらいだ。ドアの開閉に伴う「ガチャッ」という音まで旧型のそれが再現されているのである。
スチール製のラダーフレームに構築されたボディは超高張力鋼板とアルミの混成構造で、緻密なデジタル・プロトタイプを使って様々なシミュレーションによる開発を行なった結果、旧モデルから170kgの軽量化に成功、同時にねじれ剛性は55%向上している。
テストに用意されていたのは2機種。G550とAMG G63である。前者には422馬力(310kW)と610Nmを発生する4リッターV8ツインターボに9Gトロニック(トルコンオートマチック)が組み合わされ、約2.5トンのボディをスタートから5.9秒で100km/hに、最高速度は210km/hと発表されている。
一方AMG G63に搭載されているエンジンは5.5リッターから4リッターにダウンサイズされたV8ツインターボで、最高出力は585馬力(430kW)、最大トルクの850Nmは2500~ 3500rpmの間で発生する。組み合わされるトランスミッションはAMGスピードシフト9Gトロニックで、スタンダード仕様には見られないスポーティな変速スピードを提供する。その結果ダイナミック性能は0−100km/hが4.5秒、最高速度はノーマルで220km/h、AMGドライバーズ・パッケージを購入すると240km/hまで引き上げられる。
環境への配慮も考えられており、 ベースモデルのエンジンと同様にAMGにもシリンダー休止システムとアイドリングストップ機能が搭載されている。この結果、カタログには100kmあたり15リッター(6.7km/L)と記載されているが、これはあくまでも参考値として捉えるべきである。
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