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フェラーリ599HGTE、じゃじゃ馬かと思いきや…

フェラーリには誰もが飛びついてくる

実は、こうしたイベント運営にも、フェラーリのブランディングの妙がある。フィナーリ・モンディアーリにしてもロールスロイスには誰もがひれ伏すが、フェラーリは金を提供する大スポンサーから客席でフェラーリの勝利を祈る一人のファンまで、 フェラーリの旗の下に集まるすべての人々がフェラーリ・ファミリーの一員であることを感じ、その年のレース活動を通じて得た喜びを分かち合う場なのだ。

もちろん、そうした「共感」は故意に作れるものではなく、フェラーリという小さなイタリアの自動車メーカーが世界最高峰のレースを戦うことを支える人々への感謝を常に怠らないからこそ、自然に生まれてくるのだ。

ある英国人が「ロールスロイスには誰もがひれ伏すが、フェラーリには誰もが飛びついてくる」と言うのを聞いたことがある。もし、これらの自動車メーカーのことを知らなかったとしても、ロールスロイスからは圧倒的な威圧感を感じ、フェラーリは本能的にかっこいいと感じて飛びついてしまう、ということを言いたかったのだろう。そうした根源的な魅力があるからこそ、一部のカーファナティックだけではなく、世界中のセレブリティまでもがフェラーリに魅了されるのだろう。

もちろん、ただF1に参戦している会社が作ったというだけで数千万円のクルマを手放しで安いと言う間抜けはいない。カード会社のコマーシャルではないが、“お金で買えないもの”がないような人たちを虜にする秘訣は、フェラーリというメイクスが彼らの本懐であるレース活動を通じて人々に喜びを与えている点にある。

クルマそのものの性能やデザインの美しさもさることながら、人々を魅了する日々の努力も怠らない。だからこそ100年に一度の不況と言われる今の時代も、フェラーリを所有することは“金では買えない価値”であり、破格のプライスタグでも価値ある選択だと納得する人々がいるのだ。

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