レクサスLSの次期型はどうなる? 最上級セダンは現行で終了の可能性も
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 225
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 225
日本が誇るプレミアムブランドであるレクサスのなかでも、フラッグシップセダンである「LS」は別格の存在です。
ベースグレードでも1078万円、最上級グレードは1796万円におよぶという価格もさることながら、日本の感性を活かした内外装のデザインや快適性は、国産車のなかでもトップクラスとなっています。
>>LSの価格・スペック詳細はこちら
>>LSのグレード詳細はこちら
一方、現行型のLSにはネガティブな意見も少なくありません。
実際、インターネット上には、大きすぎるボディサイズとフラッグシップセダンらしからぬ足の硬さや、センターコンソール周辺をはじめとする部分のデザインやボタン配置に対し厳しいコメントが寄せられています。
年次改良で修正されている部分はあるものの、国内外で高い評価を得た初代LS(日本名:セルシオ)や先代である4代目などと比べると現行型はネガティブな意見が目立っています。
また、より深刻なのは、電動パワートレインの貧弱さです。
LSの競合となるメルセデスベンツ「Sクラス」やBMW「7シリーズ」のファミリーには、「EQS」や「i7」といったBEVモデルがラインナップされているのに対し、LSの電動車はハイブリッドしかありません。
>>Sクラスの価格・スペック詳細はこちら
>>EQSの価格・スペック詳細はこちら
>>7シリーズの価格・スペック詳細はこちら
>>i7の価格・スペック詳細はこちら
2035年までにはすべてのモデルをBEV化することを明らかにしているレクサスにとって、フラッグシップセダンであるLSにBEVが設定されていないのは、世界の潮流からすると物足りなさが残ります。
加えて、セダンというボディタイプそのものの不況も向かい風となっています。かつてはクルマの基本形とされていたセダンですが、昨今ではSUVやミニバン人気に押され、国内でもVIPの送迎車は「アルファード」などに取って代わられています。
そうした背景から、昨今のセダンは重心の低さを活かしたスポーティな走りをアピールするなど、「4ドアスポーツカー」としての性格を強めることが多くなっています。
しかし、VIPや要人の送迎などに利用される機会の多いLSは、極端にスポーティなモデルへと変化することが難しいという課題もあります。
>>LSの価格・スペック詳細はこちら
>>LSのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>LSのグレード詳細はこちら
ここまで述べたように、昨今のLSを取り巻く環境は、かつてに比べて非常に厳しくなっています。そのような中で、今後登場するであろう次期LSはどのようなモデルとなるのでしょうか?
その参考となるのは、2021年12月にトヨタ自動車が行った「バッテリーEV戦略に関する説明会」です。この説明会では、レクサスが2035年までにすべてのモデルをBEVすることが明らかにされたほか、「Lexus BEV 集合」というタイトルが与えられた13台のレクサス車が並ぶ画像が公開されています。
この画像が公開されてから1年あまりが経過した現在、一部のモデルが実際に発売もしくは発表されています。
しかし、この画像のなかにLSと見られるモデルはありません。後列にセダンと思われるモデルが見られますが、サイズ感などから「ES」もしくは「IS」と考えるのが妥当です。
>>ESの価格・スペック詳細はこちら
>>ISの価格・スペック詳細はこちら
一方、この画像から複数の大型SUVを確認することができます。特に、右端の大型SUVはかなりのボディサイズであることがうかがえます。
このことから、LSは将来的にSUVへと変化する可能性を考えることができます。もちろん、この画像にはないモデルが今後登場する可能性は否定できませんし、LSの将来についてレクサスから公式なアナウンスがあるわけではありません。
しかし、LSの置かれた環境を考えると、決してあり得ない話ではないのかもしれません。
>>LSの価格・スペック詳細はこちら
>>LSのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>LSのグレード詳細はこちら
とはいえ、現実的視点で考えると、歴史あるフラッグシップセダンを簡単に消滅させることはないでしょう。そのため、当面は現行モデルのブラッシュアップという形で、時代の変化に対応することになると見られます。
電動化という意味では、2024年後半をめどにPHEVモデルの追加が行われる見込みです。ただし、VIPや要人を送迎するというモデルの性格上、利便性や信頼性の観点から、既存の内燃機関およびハイブリッド車も継続して設定される可能性が濃厚です。
BEVモデルについては、現行型のLSには設定される可能性は低いようです。BEVモデルのフラッグシップモデルについては、LSとは異なるモデルが新たに登場すると見られています。
先代のLSは、2006年の登場から11年にわたって継続して生産されたことを考えると、次期LSの登場はかなり先になる可能性は高そうです。
電動化に対する各自動車メーカーや各国政府の方針が二転三転するなかで、レクサスのフラッグシップセダンであるLSの将来についても、定まっていないというのが実情のようです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!