【これでいいのか】トヨタ一強で他メーカーは絶体絶命? “逆転の一手”がまったく見えない理由
掲載 carview! 文:伊達軍曹 171
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ひと昔前であれば、「トヨタの車はデザインが正直いまいちなので、内外装デザインがステキな車を開発することでトヨタに対抗する」という方策も有効だったかもしれない。
しかし今や、トヨタ車のデザインは内外装ともになかなかステキになってしまった。
例えば、2025年度内の発売が予定されている新型「RAV4」のインテリアおよびエクステリアは、同年度内に発表された同クラスのSUVである新型スバル「フォレスター」の内外装よりもステキであると感じる。
いや、個人的な好みだけで言うなら、無骨なフォレスターのほうがカッコいいと思っている。
だが、それは好みの問題でしかなく、なるべく客観的に評価しようとするなら、遺憾ながら「新型RAV4の勝ち」という結論になるのだ。トヨタのデザイン=ダサいというのは、もはや過去の話でしかない。
「いわゆる走りの領域においてトヨタ車を大きく凌駕し、それをもって大ヒットにつなげる」という作戦も難しいだろう。
なぜならば、まず第一に「トヨタ車=走りは平凡でいまいち」というのも過去の話でしかなく、昨今のトヨタ車は、その部分においてもけっこういい感じだからである。
仮に「トヨタ車は経済的で優等生なだけで、走りはいまいち」という状況があったとしても(※実際はそんなことないのだが)、「走りがいい車を作ればトヨタに勝てる」と思ったら大間違いだ。
なぜならば、体感ベースで言うと、新車を買う人のうち8割ぐらいは「走りの良さ」みたいな部分にはさほど興味がなく、「経済的で優等生な車」こそを求めているからだ。
つまり、ニーズがない(あるいは少ない)領域に戦力を投入しても意味はないのである。せいぜいニッチマーケットの勝者にはなれるかもしれないが。
(次のページに続く)
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