マテリアル至上主義! ティグアン・Rライン試乗
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
なんと言っても走りのテイストである。実はこれ、Rラインとは関係無く、ベースとなった『スポーツ&スタイル』の実力だが、まずはステアリングフィールがいい。今、個人的にFF車ベースのクルマは、トヨタのiQとアウディTTが一番いいと思っているが、VW系もそれに続く。
そのしっとりとしてなおかつ安心感のある操舵フィーリングは他になく、これだけで「VW車に乗っている」という実感が味わえる。厳密に言えば新型ゴルフの方が、ダイレクトさでは上だと思うが、とにかくコンパクトSUVの世界ではぶっちぎりだ。
これはおそらくティグアン用に作り直されたフロント=ストラット、リア=マルチリンクのサスペンションの出来にもより、SUV的な余計なロールやダルさがないし、Rラインに奢られたスポーツサスペンションや19インチホイールが印象をさらに強めている。その分、乗り心地は若干硬めだが、ボディ剛性の高さもあって快適性は申し分ない。
また、VWらしいカッチリ感をより高めているのがシートで、Rラインに装着されるシートヒーター付き8ウェイレザーシートはそのフレーム剛性の高さだけでなく、やや起こし気味の姿勢が決して広くはない空間を上手に仕切ってくれる。全長4~5m内のコンパクトなSUVで、大人5人とそれなりの容量のラゲッジが備わるのだから、空間効率はかなりいい。
エンジンもスポーツ&スタイル用に、先代ゴルフGTIと同じ200psの直噴2リッター直4ターボを搭載し、6速ATと組み合わされ、加速力は十分。特に出足は素晴らしく、どんどんシフトアップする6速ATと相まり、燃費と楽しさを両立させている。
そして最後になってしまったが、Rラインで最も重要なのはスタイリングだ。専用フロントグリル、フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー、ホイールハウスエクステンション、カラードサイドスカートの6つのポイントがリニューアルされているが、結果ティグアンが持っていた野暮ったさはかなり消え、都会的になった。特に下まで延びたフロントスカートと大径ホイールの効果は絶大で、よりリッチなムードを醸し出している。
ベースの機能的な方がお好みの方もいるとは思うが、よりいいモノ感を漂わせたい人には、こちらの方がいいのかもしれない。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
『ケータハム・プロジェクトV』最新プロトがオートサロン2026で初公開へ。セブンのレース用車両も
立川~日野をつなぐ新ルート!「中央南北線」計画はどこまで進んだ? 多摩川に新たな架橋「富士見橋」の構想も【いま気になる道路計画】
約270万円! 日産の「新“3列・7人乗り”コンパクトミニバン」がスゴい! 全長4.4m級で「セレナより小さい」“スライドドア”モデル! 精悍「黒マスク」の“アウトドア”仕様もカッコいい「NV200バネットワゴン」に注目
古河ユニック、車載専用型ユニックキャリア2機種を刷新…乗り込み角度3度を実現
ホンダが旧型車向けのヘリテージサービス「Honda Heritage Works」を2026年4月より開始
体制変化を経たレッドブル。王座奪還に向け、F1新時代の2026年は代表らの実力が試される1年に【トップチーム密着】
HKS「Mastery ECU」シリーズ、『GR86/BRZ』用フェーズ3がボルトオンターボキットに対応
ニューウェイ代表就任はアストンが不振だから? アロンソは否定「ローレンス・ストロールが何を考えているのか常に共有されている」
F.A.ポルシェの生誕90周年を記念した911 GT3ベースの特別限定モデル「911 GT3 90 F.A.ポルシェ」が登場
気がついてた? ガソリンスタンドの周囲に必ずある「お堀」の正体とは
トヨタ「“新”カローラクロス」に注目! 穴あきボンネットに「直4」搭載の「なす」仕様は冷蔵庫も搭載!? 全長4.4m級ボディ×約200馬力の米国「Nasu Edition」とは?
注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
「エクストレイル」改良後の売れ行きは? 中身は魅力的でも、ラインアップの弱さとライバルの新車ラッシュで苦境に陥る予感…
【軽自動車を全米で作る?】また“トランプ砲”に振り回されるかもしれない日本勢に提案したい「マンハッタン・ママチャリ計画」
【ついにニスモに6MTが来た】東京オートサロンで「フェアレディZ」マイチェン版を初公開!ドデカフェンダー装備のニスモ“新コンセプトモデル”も初披露
「ステップワゴン」が“特別仕様車効果”で販売好調。12月19日発売の「30周年記念車」で「セレナ」との差をさらに広げる!?
【第3世代e-POWER搭載】次期「ローグ(日本名エクストレイル)」の燃費が判明! RAV4やCR-Vなどライバルに迫る実力で日産経営再建の切り札に?
“スポーツカー大量死”の時代が来ている。名車「コペン」現行モデルが“終了”する本当の理由とは
【専門家は絶賛、市場では低迷】新型「フォレスター」が日本カー・オブ・ザ・イヤー大賞の謎。スバルらしさは評価されるのに“売れない理由”とは
クソデカピックアップだらけの米国で“日本式タイニーカー”を作る…? 売れない小型車を誰が買うのか、それでも狙う理由とは
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤー3位獲得の実力派…「クラウンエステート」オーナーのリアル評価は?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!