フェラーリFF、純白のバージンロードを疾走!
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:菊池 貴之
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FFは新しいV12ガソリン直噴エンジンをフロントに搭載し、ギアボックスはリヤアクスルに配置されるトランスアクスル方式だ。7速のツインクラッチ式トランスミッションを介して駆動するが、新型V12は8000rpmで660psを絞り出す。最大トルクは683Nmと力強く、わずか1000rpmでも500Nmを発生する。
同社初となる4WDシステムはフロントタイヤにエンジンのトルクをどのように伝えているのだろうか? 実はFFでは他のFR系AWDシステムとは異なり、ギアボックスからのトランスファーが存在しない。その秘密はフロントミッドシップのV12気筒エンジンの搭載位置にあるのだ。
フェラーリのFRは完全なフロントミッドシップなので、フロントタイヤの車軸よりもエンジンが後方にレイアウトされている。その利点を活かし、エンジンのクランクシャフトを前方にも伸ばして、そこに2つの変速ギアを持った簡易式ギアボックスと電子制御ディファレンシャル(E-DiFF)を組み込んであるのだ。
リヤに搭載されるメインギアボックスの1~2速をフロントギアボックスの1速が、メインギアボックスの3~4速を2速が担当する。したがってメインギアの4速までしかAWDは機能しない。
このままでは前後の回転数が異なるので、フロントの電子制御デフで前輪のトルクをコントロールする。リヤタイヤが滑り、フロントタイヤとの回転差が生じると、ある一定のトルクをフロントタイヤに伝えるのだ。つまり、オンデマンド型のLSDとトランスファーの機能を持つ。
フェラーリはシンプルに考え、重量配分は47:53とFRベースのAWDとしては非常にフロントが軽い。その分、リヤタイヤのトラクション性能を稼ぐことが可能となり、素直な操縦性を実現している。
パワーウェイトレシオは2.7kg/ps、0-100km/h加速は3.8秒、最高速は335km/h。フェラーリのフラッグシップに恥じない強烈なスーパーパフォーマンスを持つFFは、氷上でどんな走りを示すのだろうか?
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