新型ムーヴVSムーヴキャンバス！ 同じスライドドアでも個性は正反対。徹底比較で見えた違いとは？

ダイハツ ムーヴキャンバス

シンプルなムーヴ、上質感を打ち出すキャンバス

分かりやすい違いは、デザインとキャラクターだ。ムーヴは軽快さと躍動感、誰にでもマッチするシンプルさを重視し、全グレードでデザインを統一。ボンネットを傾斜させ、フロントマスクを低めに配置してワゴン感を薄め、軽ハイトワゴンのポジションを明確にしている。

対するキャンバスは個性重視と質感重視。基本的なデザインこそ共通だが、加飾や色で愛嬌のある「ストライプス」と大人っぽい「セオリー」の2本立てに分け、内外装もワゴンらしさを強調している。

内装でも、シンプルなムーヴと遊び心や上質さを感じさせるキャンバスで明確に差別化している。

装備面では、キャンバスが両側電動スライドドアやフルLEDヘッドライト、キーフリーシステム、オートエアコンなどを全車標準とし、やや豪華仕様だ。

＜主な装備の違い＞
・両側電動スライドドア：キャンバス（全車標準）／ムーヴ（RSのみ標準、Gは右側オプション）
・LEDヘッドライト：キャンバス（グレード別設定）／ムーヴ（フルLED標準）
・エアコン：キャンバス（オートエアコン標準）／ムーヴ（グレード別設定）
・エントリーグレード：キャンバス（なし）／ムーヴ（装備簡素化の「L」あり）
・価格帯：キャンバス（約157万円〜）／ムーヴ（約136万円〜）

どちらもメインはパーソナルユースだが、ムーヴにはこれはビジネスユース向けと言えそうな、装備を簡素化した「L」が設定されており、このあたりにもキャラクターの違いを感じさせる。