ゴルフのワゴン版、新型ヴァリアントはゴルフにマイルドな乗り心地と広い荷室が加わった無敵の実用車だった
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 121
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 121
つい先日、新型「ゴルフ(ハッチバック)」に試乗し、絶妙なサイズ、堅牢なボディ、電気アシストをうまく用いて獲得した必要十分な動力性能に感心したところ。このほど追加されたワゴン版の「ゴルフ ヴァリアント」は、それらにマイルドな乗り心地と圧倒的な荷室容量が加わったほぼ無敵の実用車に仕上がっていた。VWはドイツメーカーなので日本の元号をまったく意識していないと思うが、日本人から見ると、令和になってもゴルフはCセグメントの教科書だった。
>>先代フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
世界のあらゆる市場で売られるゴルフはむやみに大きくならない。先代ゴルフ ヴァリアントに比べてサイズアップは最小限にとどまっている。全長が+65mmの4640mm、全幅は−10mmの1790mm、全高は1485mmで同一、そしてホイールベースは+35mmの2670mm。ちなみに歴代ゴルフ ヴァリアントはホイールベースがハッチバックと同じだったが、この世代で初めてハッチバックよりも50mm長くなった。
デザインはフロントからBピラーまではハッチバックと同じで、それより後ろが専用。従来型よりもリアウインドウが寝ているので、ユーティリティー優先からスタイリング重視へと色気づいたかに見えるが、こう見えて荷室容量は従来型より拡大した。後席背もたれを立てた状態で611L(トノカバーで隠せる高さまで使った場合)が確保される。一般的に多くの人が広いと感じる荷室容量は500Lから。Cセグワゴンで600L超えは立派。より大きなクルマでも600Lを超えるモデルはそう多くない。リアシートを倒して天井の高さまで目いっぱい使えば1642Lに達する。ワゴンにとって最も大切な性能がきちんと確保されている。
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