テスラ モデルS、プレミアムEVを氷上で試す
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:テスラモーターズ
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:テスラモーターズ
氷上での挙動を報告する前に、モデルS自体について説明しておきたい。モデルSはアメリカ・シリコンバレー生まれのEV専門自動車メーカーのテスラ・モーターズの第二弾。フルサイズの4ドアセダンに見える5ドアハッチバックだ。リチウムイオン・バッテリーが車体底部に薄く敷き詰められている。容量は60kWhと85kWhの2種類。
面白いことに、バッテリー容量によってモーターの最高出力を変えている。60kWh仕様の最高出力は225kWで、0-100km/h加速は6.2秒。最高速は190km/h。欧州モード(NEDC)での航続距離は390km。85kWh仕様の最高出力は270kW、0-100km/h加速5.6秒、最高速200km/h。航続距離502km。また、85kWh仕様の場合、最高出力310kW、0-100km/h加速4.4秒、最高速210km/hのパフォーマンス仕様を選ぶこともできる。どの仕様も車両重量は2108kg。100km走行分の充電にかかる時間は最速で1時間。
価格は60kWh仕様が823万円、85kWh仕様が933万円、85kWhパフォーマンス仕様が1081万8000円(価格はすべて消費税8%込み)。ホームページ(http://www.teslamotors.com/jp/models)から注文できるのが、シリコンバレーの自動車メーカーという感じだ。テスラ第一弾のロードスターは日本価格がアメリカ価格の2倍くらいしたが、モデルSのアメリカ価格はそれぞれ6万2400ドル、7万2400ドル、8万5900ドルだから、1ドル102円だとすると、どの仕様も200万円程度のっかっていることになる。
モデルSは量産プレミアムEVカテゴリーとしては実質第一号。高いか安いかを判断するのは難しい。ただ本国でも、6月にデリバリーが開始される予定の日本でも多くのバックオーダーを抱えていて、商売になる価格であることは証明された。
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