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スカイライン200GT-t、話題のエンジンの評価は?

スカイライン200GT-t、話題のエンジンの評価は?

スカイライン 200GT-t Type SP

ハンドリングにはやや失望も

ガッカリさせられたのはハンドリングである。走りの土台となるボディはなかなか剛性感が高そうだし、うまくキマった時のコーナリングは速度も姿勢も悪くなさそうなのだが、いかんせん意のままにクルマが動いてくれない。

一番の問題はステアリングの手応えの欠如。切り込んだ時の感触は悪くなくても、気付くとインフォメーションの無いままラインがどんどん膨らんでしまうとか、旋回中に保舵力が不意に軽くなって、掌でグリップ限界が感じられずペースダウンを余儀なくされるなんて具合で、常に掌やお尻ではなく目で見て運転しなければならない。

確かに、試乗した日は結構な雨と霧でペースが上がらず、19インチの偏平ランフラットタイヤが温まらず、たわみもしない状況だったことは確かだ。しかし「意のままになる」クルマとは、こういう悪条件下でこそ怖さを感じることなく、安心して走れるべきだろう。

先に登場した350GTハイブリッドのダイレクトアダプティブステアリングも、やはり操舵感がゲーム機のように乏しくクルマとの対話が難しいが、それは機構的に未成熟なせいだと思っていた。しかし通常のステアリングでもこれなら、つまりこれが開発陣の目指した方向なのだろう。それならそれで納得はするが、私の思う「意のまま」とは解釈が異なると言うしかない。

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