6月発表のコペン、プロトタイプに試乗!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
ならばシャシーの振る舞いはいかなるものか、とコーナーを攻めてみる。その多くが90度以上の曲がりを与えられたタイトベンドだが、そこでの挙動はナチュラルな感触で、スロットルを閉じつつステアリングを切り込めば165/50R16サイズのBS製ポテンザRE050Aを履くノーズが確実に内側に入るし、踏み込みながら脱出してもアンダーステアは過大なレベルに達することなく、想定したラインを描いて立ち上がっていく。
試乗コースでは、もっとクイックなステアリングが欲しくなったが、公道上にこれほどのタイトコーナーが連続する道はまずないので、実際はこの程度でいいのかもしれない。ステアリングに関していえば、コーナリング中の接地感がもう少し明確な方が、スポーツカーとして好ましいと思った。ブレーキはCVT車とMT車で若干フィールが違ったが、CVT車の感触が標準であるとすれば、制動力、コントロール性とも、充分なレベルにある。
では、肝心のボディ剛性はどうか。これに関しては、どこまで求めるかによって評価は変わってくるが、実は今回のコース、舗装がけっこう荒かった。そこをテンション高く駆け巡ると、路面の荒れた部分ではボディが若干左右に揺れる感触がある。もちろん充分許容範囲内にはあるものの、個人的にはもう一歩タイトな方が望ましいとは思った。と同時に、舗装の荒れた部分では、乗り心地にももう少ししなやかさが欲しいと感じた。
つまり新型コペン、本気でコーナーを攻めていると充分に愉しく、ダイハツの評価ドライバー氏が話していたように、「峠の下りを得意とするクルマ」であろうことは容易に想像できた。そこで僕が望みたいのは、特に飛ばしていない日常的な状況における気持ちよさを、もう少し明確に演出してもらいたい、ということである。もちろん、好天の日にオープンで走るのは爽快に違いない。しかしコペンは、トップを閉じてクーペとして乗る機会も少なくないクルマだと推測できる。そんなときにもワクワクできる何かを与えることができたら、200万円を切るスポーツカーとしては望外の上出来ではないかと思う。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタの新型EV『bZ3X』に採用、エアコン送風口に「超薄型レジスタ」…豊田合成が開発
電気自動車の新たな可能性を見出す痛快BEVスポーツ。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」ヒョンデ・アイオニック 5 N
「BEVは雪道に強い」はホントか。ボルボの後輪駆動BEV、EX30でモーター駆動制御の所作を体感
「これがジャガー?」ポップな丸文字ロゴに昔からのファンはビックリ! 英国の伝統「ジャガー」が新たに目指すものとは?
角田裕毅、F1開幕戦初日は4番手好発進! しかしチームも平常心「バランスも特に問題ない。集中し続けていくだけ」
光岡『ファイナル ヒミコ』発表、17年の歴史に幕 中古車ベースで生産
キモチいいステーションワゴン!──新型トヨタ クラウン・エステート試乗記
10%の英ドライバーは故障につながる、ある単純な部品を一度も点検していない!?
バイクのある日常をテーマにしたイラスト展「HAVEABIKEDAY.Vol.7」がユナイテッドカフェ世田谷店で3/19~31まで開催!
新しい「“マイナ”免許証」まもなく交付スタート! これまでにない「カード一体化」でどんなメリットがある? 「更新が楽」「ちょっと安くなる」ことも 特徴は?
ランエボ使いが[ドイツ製スポーツカー]を20年以上も相棒にした本当の理由ってなんだ?
「フォルクスワーゲン・IDバズ カーゴ」が「フリート ニュース アワード 2025」で「ベスト スモール バン」に選出
【実際どうなの?】「WR-V」オーナーのガチな本音…コスパは魅力的。でもやっぱり“割り切り”が必要!
「ジムニー」の“進化”を大胆予想。軽、3ドアのシエラ、5ドアのノマドときたら…次はピックアップトラックで決まり⁉︎
やっと出た「エステート」にもマット塗装追加! “ザ・クラウン”でしか買えない特別仕様車は今夏発売
【やっと】「エステート」発売。フルフラットな広大ラゲッジで史上最もアクティブなクラウン…635万円から
欲しくても買えない…注文殺到で長納期化の「ランクル」や「ジムニー」。なぜメーカーは増産しないのか?
レクサス「LM」が前年比477%増と売れまくり。1500万円超の高額車をヒットさせるトヨタの“したたかさ”
“トランプ関税”で次期シビックがメキシコ産から米国産に?「アメリカ・ファースト」が日本車に与える影響とは
【1年半遅れ】今春登場の新型「ムーヴ」…HEVナシ、20万円値上げも“スライドドア採用”で一発大逆転へ
「やっちゃえ日産」よ再び! 余計なお世話は承知の上で、今必要なのはe-POWERだけじゃなくてこんなクルマ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!