都会派コンパクトジープ、コンパスの実力
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:小林 俊樹
デザインは見ての通り、グランドチェロキー(グラチェロ)を意識している。とくにフロントマスクは類似していて、特徴となる7スロットグリルとスクエアなヘッドライトが備わる。以前グラチェロのデザイナーに話を聞いたところ、先代グラチェロの丸型の上半分だけ強調されているヘッドライトが好きじゃなかったそうだ。高級感を出すには、“スクエアな中に丸を納める”のがイイと言っていた。ちなみにコンパスのヘッドライトユニットは、グラチェロのそれと共有らしい。確かによく見ると中は複雑な形状となる。似せたからこそできたワザだ。
サイドにまわると、リアピラーあたりはこれまでのコンパスに準じる。ここはあまりお金をかけられなかったのだろう。それでもグラチェロのデザインキューを従来型にうまく溶け込ませているのは立派だ。
インテリアは、まんまこれまでと変わらない。というか、パトリオットと同じだし、ダッジ・キャリバーといっても疑いはない。CVTのシフトレバーがダッシュパネルの途中から生えているのが個性的だ。いうなればミニバン風である。
それじゃユーティリティはというとこれがよくできている。リアシートの居住性はいいし、カーゴの実用性も高そうだ。6:4の分割可倒式リアシートは簡単に倒れるし、邪魔な出っ張りもない。跳ね上げ式の一枚ゲートもそれほどデカくないのがいい。これが大きいと開閉時に後方のスペースが必要だからだ。
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