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新型XC90 T8に試乗。ふたつの過給機+電気モーターによる走りは?

ブレーキのタッチに改善の余地あり

まずはハイブリッドモード。モーターのみで発進。他のEVやPHV同様、静かでスルスルとスタートした。車速が上がるに連れ、いつの間にかエンジンが始動し、モーターの後輪駆動からエンジンの前輪駆動に切り替わる。その変化はスムーズで違和感はない。エンジン始動時の振動も気にならない。巡航時も問題なし。

ただ、緩やかな減速時に少々違和感を覚えた。一定の減速Gを出すために一定の踏力で踏み続けているつもりが、想定と異なるGの立ち上がり方をすることがあったのだ。ペダルフィーリングもスポンジーで、やや残念。

次にピュアモードを試す。テスト車のようにエアサス装着車だと、このモードに入れると車高が10mm下がる。ちなみにハイブリッドモードとパワーモードの場合は20mm下がり、オフロードモードの場合は40mm上がるなど、空力やロードクリアランスなどのためにめまぐるしく車高が変わる。じわっと変化するのではなく、モードを切り替えるとサッと変わるのでだれでも気づく。

ピュアモードでエンジンを使わず走ることができるのは最長で35.4km。7掛けとして約25km。その範囲で通勤など決まったルートを行く人には、プラグイン・ハイブリッドは素晴らしいソリューションとなるだろう。

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