新型XC90 T8に試乗。ふたつの過給機+電気モーターによる走りは?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹
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彼らは新しいパワートレーン戦略を「Drive-E」と呼ぶ。新型XC90を例に挙げて説明すると、このモデルにはグレードに応じて3種類のエンジン(いずれもガソリン)が載る。一番ベーシックなのがT5エンジン=2リッター直4ターボで、最高出力254ps/最大トルク35.7kgm。その上のT6エンジンは2リッター直4ターボ+スーパーチャージャーで、同320ps/同40.8kgm。最上級のT8エンジンは2リッター直4ターボ+スーパーチャージャーに、電気モーター(同87ps/同24.5kgm)がプラスされる。どのエンジンにも8速ATが組み合わせられる。
このうち、今回は最上級の「XC90 T8 ツインエンジン AWD インスクリプション」に試乗した。車名が長いので以下はT8ツインエンジンと呼ぶことにする。ツインエンジンとは通常のエンジンと電気モーターのふたつの動力源を搭載するという意味であり、『よろしくメカドック』に登場した東條誠のツインエンジン・ピアッツァとは関係ない。
T8ツインエンジンは200Vの普通充電のみに対応したプラグイン・ハイブリッドで、バッテリー総電力量は9.2kWh。システムはシンプル。前後車軸をつなぐプロペラシャフトはなく、2リッター直4ターボ+スーパーチャージャーエンジンが前輪を駆動し、モーターが後輪を駆動する。シャフトがないことを利用し、バッテリーを左右乗員間の低い位置に搭載している。そのため、ラゲッジ容量がガソリンモデルに比べ52リッター減にとどまるほか、3列目シートを備える唯一のプラグイン・ハイブリッド車なので、SUVをミニバン的に使いたいという大家族には朗報だろう。
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