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【カギは東南アジアと欧米市場】BYDが日本に進出した裏の意図と近々“日本撤退”のリアル度

日本市場で成功…の先に東南アジア市場を見ている

BYDの担当者は「早期撤退を懸念するお客様がいらっしゃるのは理解できるが、現時点でそのような計画はありません」と言います。もちろんBYDの関係者が早期撤退を匂わせるメリットがないことを考えると、この発言から得られるものはそう多くはありません。

一方、ある業界関係者は「BYDの戦略を見る限り、日本を早期撤退することはありえない」と断言します。

「世界最大の自動車販売市場となって久しい中国ですが、2025年には『自動車製造国としても世界一になる』という目標を掲げています。その旗頭となるのはBEVなどの『新エネ車』ですが、不動産不況に端を発した経済失速に見舞われる直近の中国市場にかつての勢いは見られません。

そこで中国の大手自動車メーカーの多くは、海外市場へと目を向けるようになっています。BYDが日本進出を果たしたのも、大局的に見ればそうした流れのなかにあると言えます。

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もちろん、日本市場のシェア獲得そのものもねらっているとは思いますが、BYDの次なるねらいは、成長著しい東南アジアです。その背景には中国製EVの排除に動き始めた北米や欧州市場を取ることが難しいため、東南アジアをねらわざるを得ないという面もあります。

東南アジアは伝統的に日本車のブランドイメージが高いことが知られています。つまり、『日本で販売されていて、一定の評価を受けている』ということがブランドイメージの向上に貢献するわけです。

特に、日本国内の市場がまだまだ小さいBEVであれば、ある程度売れればそのカテゴリーで『一番』をとれる可能性は低くありません。

そうなったら、BYDはそれを東南アジア諸国におけるマーケティング活用に最大限活用することでしょう。逆に早期撤退したらネガティブなイメージが波及してしまうことは避けられません。

そう考えると、BYDが日本市場から早期撤退するメリットはありません」

海外、特に東南アジアに対する影響力を含めると、日本市場は実際の販売台数以上に重要な市場であることは間違いないようです。

(終わり)

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