新型「リーフ」とテスラはガチンコのコスパ勝負。“ロングレンジ版”が600万円の大台を超えるかどうかが勝負の分かれ目に

テスラ モデル3

テスラとのコスパ勝負がヒットの分かれ道になる

最後に、未発表である新型リーフの価格についても懸念がある。2代目リーフは408万1000円～583万4400円の価格帯だったが、75kWhモデルではバッテリーの大型化に伴い、600万円を超える可能性もある。

比較対象となるテスラ・モデル3は、航続距離594kmのRWDグレードで531万3000円、同706kmのロングレンジAWDグレードで621万9000円となっている。もし新型リーフの価格がこれらと並ぶ、あるいは上回るようであれば、価格競争力が一気に落ちる可能性がある。

新型リーフは、航続距離の伸長やバッテリー冷却性能の強化といった実用面で大きく進化した。これにより遠出も可能となり、下取り時の不安も軽減された点は評価できる。

一方で、EVとしての新しさや価格面ではやや不安が残る。したがって、新型リーフは「EVでもこれまでと変わらない感覚で運転したい」「少々高くても安心の国産車を選びたい」という層にとって、魅力的な選択肢となるだろう。

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（終わり）

（写真：日産、テスラ）