新型アクセラに試乗!ツボを押さえた正常進化
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
続いて乗った「マツダスピードアクセラ」は、大きく洗練された印象を受けた。特に印象的だったのは静粛性の高さ。前ページでは書き漏らしてしまったのだが、アクセラ自体、大幅に進化しているこの部分が、こういうクルマだけに却って明確に感じられたということである。
しかし決して牙が抜かれてしまったわけではない。舵角のついたまま不用意に右足に力を入れると猛烈にトルクステアが出るヤンチャなところなどはこれまでと同様。絶対的な速さもそうだが、それを妙に大人っぽくまとめてしまうのではなく、ダイレクトに伝えてくるこの感覚は今や貴重だ。もちろん雑な運転は許容しないが、こうしたモデルでは、それもアリだろう。
専用の強化パーツで高められたボディ剛性、ダンピングの確かなサスペンションによって磨き上げられたシャシーは限界高く、公道ではリミットまで見極めるのは難しい。これらは副産物として動きの質を高めることにも繋がっている。洗練されたと感じたのは、そのせいでもあるだろう。乗り心地は明確に硬いが、安っぽくはないのだ。
そう考えると欲しくなるのが、パワーを50ps削ってでもトルクピークをグッと低速側に寄せたDISI(直噴)ターボ・ユニットにATを組み合わせたような、もっと間口の広いスポーツグレードである。ニーズは結構あると思うのだが…。
そして今回一番のめっけもんが1.5リッターエンジン+CVTの「15C」だ。パワーはそこそこだがCVTの効果で動力性能は十分。しかも「CVTは嫌いなんです」という開発主査が納得できるレベルまで煮詰めたCVTは、回転数だけ先に高まる特有の違和感が抑えられていてドライバビリティも納得できるものに仕上がっている。しかも燃費だってi-stop付き2リッター以上なのだ。ソフトな乗り心地は走ることが好きな人にとっては感覚としてユル過ぎかもしれないが、しかし攻めても破綻することはない。総じて見るに、先代と同じく隠れた実力派グレードと言えるだろう。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
劣勢ピアストリ、レース中に王座を諦める時が来る? マクラーレンとチームオーダーについて協議へ
「燃費いいほう一択だろ」本当にそうか? 新型フォレスター“ハイブリッド無し”モデル「コッチのほうがいい」と思う場面とは?
日本導入が待ち遠しい!新型EV「iX3」が目指した次世代のBMW
普段使いからスポーツ走行まで!! アウディ A3スポーツバック/セダンに「クワトロモデル」追加
新車151万円! スズキ「“新”軽セダン」がスゴい! レザー調「高級内装」דメーカー初”のアイテム装着! リッター27km走れる最新「ラパン」何が変わった?
復活したホンダ ヴェゼルの「RS」。全高45mmダウンで得た、スポーツモデルとはまた違う気持ち良さ
温泉地を走る「日本最古級の電車」! 空から見た「100歳超の長老」の雄姿も世代交代か
加工いらずで別次元の音へ! FOCAL/BEWITHのジムニー専用キットを徹底試聴
ヒョンデのハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」がドライビングの愉しさを深化させるアップデートを敢行
Q1突破か、クラッシュか……ルクレール、扱いにくいマシンに「5番手で満足するのはつらいけど、それが現状」
ドイツ潜水艦に「神棚」があった!? 日独をつないだ「過酷な作戦」 100年にわたる“水面下の交流”とは
トヨタ新「5人乗りバン」発表! 全長4.2m“カクカクボディ”&「上質×広々インテリア」採用で実用性もバッチリ! 「リッター24キロ超え」も低燃費も魅力! 安全機能も進化の「プロボックス」最高級モデルとは?
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
22万kmでも海外オークションで400万円超えた三菱「パジェロ エボ」。もし左ハンドルがあったらもっと高値になってたかも?
【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
【新車が高い問題】北米でじわりと広がるセダン回帰。日産「セントラ」が示す“手頃さ”というもうひとつの選択肢
【ここが変わった】新型「デリカD:5」まもなく登場! 改良前モデルの“惜しい点”や、お買い得度はどうなった?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!