新型日産「ルークス」試乗。王者N-BOXを追い詰めることができるのか?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一 221
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ぶっちゃけ言うと、最初は侮っていた。それは新型日産「ルークス」。今や軽自動車どころか、乗用車全体で一番売れるジャンルである両側スライドドア付き軽スーパーハイトワゴンの最後発モデルである。
軽スーパーハイトワゴンの元祖は2003年デビューの初代ダイハツ「タント」。しばらくはクラストップの座を欲しいままにしていたが、2011年に初代ホンダ「N-BOX」が登場するとその様相はガラリと変わる。
2013年に軽自動車販売ランキングでトップを獲得し、2017年には乗用車全体でもトップを奪取。最近でも19年までに3年連続でトヨタ「プリウス」や日産「ノート e-POWER」などを抜いて日本で一番売れているクルマなのだ。
N-BOXの強さは尋常じゃない。小沢自身、2年前にマイカーとして購入しているからよくわかる。軽枠内の小さいボディからは想像できないシートアレンジとラゲッジの広さを持っている。
さらにN-BOXにはホンダ独自の軽のレベルを越えた質感と、「ホンダブランド」自体の強さがあった。だからこそ軽自動車界に長らく君臨するタントやスズキ「スペーシア」でもN-BOXをなかなか越えられないのだ。
去年、タントが4代目となり魅力がアップしたが、N-BOXを越えたのは19年11月のみ。ダイハツの開発役員自体「アチラさん(N-BOX)とは微妙に違うビジネスをしてますから」と売れ方の違いを認めるほど。
それだけに、軽スーパーハイトワゴンにおいてN-BOXの存在感は非常に大きい。ゆえにゴーン事件をはじめ、冴えない話が続く日産&三菱陣営からN-BOXに太刀打ちできるようなモデルが出るとは思えなかったのだ。
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