次期シビック タイプRはインチダウンしてニュルのタイムを更新する!? 開発チーフの意味深なコメントの真意とは?
掲載 carview! 文:山本 シンヤ/写真:篠原 晃一 132
掲載 carview! 文:山本 シンヤ/写真:篠原 晃一 132
エクステリアは現行モデル同様に前後のバンパー、オーバーフェンダーなどにより、独自の存在感を見せるが、フロントマスクは現行モデルで課題だった冷却性能を高めるべく開口部を拡大。リアウイングが控えめなデザインなのは、車両全体で空力操安が実現できている証拠だろうか?
パワートレインは、ホンダは「2025年までに欧州で販売するモデルを電動化させる」と発表している事から、何らかの電動パワートレインが追加される……というウワサもチラホラ聞かれるが、おそらく現行モデルの2L直噴VTECターボ+6速MTの進化版だろう。3本出しのテールパイプも継承されるが、より厳しさを増す騒音規制に対応したものになると思われる。
シャシーは現行のグローバルプラットフォームの進化版だが、ベースのシビックはリア周りの剛性アップが走りのレベルアップに強く貢献。当然、タイプRにもフィードバックされているのはいうまでもないだろう。ブレーキは現行モデル同様、ブレンボ製モノブロックキャリパー+2ピースタイプのローターの組み合わせ。
大きく変わったのはタイヤで、現行の245/30R20サイズのコンチネンタル スポーツコンタクトから、265/30R19サイズのミシュラン・パイロットスポーツ4Sへ、なんとインチダウン! この辺りは英断の1つだが、まさに性能のために「華より実」を取った部分といえるかもしれない。
柿沼氏は、昨年の暮れにドイツ・ニュルブルクリンクでテストを行っている。その時の印象を聞いてみると「走らせてみて、ニヤニヤしました」と語ってくれた。どうやら、まだタイムアタックは行なっていないようだが、「タイム更新への感触は得られた」ということだろう。正式発表はそう遠くないと予想しているが、久々となる“熱血”ホンダスポーツに期待大である。
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