スズキ スペーシア ギアはデザイン、走り、価格も納得の強くオススメできる大衆実用車
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 22
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お次は高速道路だ。ETCでゲートをピコ~ンと通過し、徐々に速度を上げ、おおむね100km/hでしばらく巡航する。その際のエンジン回転数は、フロントガラスに映るヘッドアップディスプレイ内のタコメーターによれば2300回転ほどだろうか。メーターが斜めって映るため実は細かい数字がよく見えないのだが、だいたいそんなところだろう。その際の車内は前述のとおりちょっとうるさいが、前述のとおり不快ではない。
ほぼそのままの速度でS字状のカーブに入ってみても、これだけ背が高い軽自動車であるにもかかわらず、不安感はほとんどない。このあたりもN-BOXに匹敵している。風切り音はN-BOXより若干デカいように感じられたが、これも前述のとおり科学的なテストに基づくコメントではないので、まあ参考程度に。
前方のトロすぎる車を追い越す際は、そのままアクセルを踏み足しつつ車線変更するだけで、特に問題もストレスもなく追い越しが完了する。だがよりスピーディに完了させたい場合は、ステアリングホイールの右手付近にある「PWR」と書かれたボタンを押すといいだろう。これはかなり強烈に作用する。
ただ、このパワーモードスイッチをONにしておくと燃費計の数値が明らかかつ速やかに劣化していくので、常時ONにするのはオススメしない。ここぞというシーン限定で使うべきだろう。ちなみに高速道路ではないが、横浜市内の急な坂道を登る際にも「PWR」ボタンは重宝した。
その後、ややハイスピードでタイトコーナーに進入したときはさすがに車から「や、そういうのちょっと無理だから……」という声が聴こえてきたような気もした。だがそれ以外では、つまり普通の道を普通のペースで走る限りにおいては、「安定!」「けっこう速い!」「気持ちいい!」という3つのフレーズに集約される走りのみを披露してくれた、スペーシア ギア HYBRID XZターボなのであった。
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