新型ゴルフはコネクト性能でライバルを圧倒。トヨタの技術者は3~5年遅れを取ったと危機感を強めた
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:フォルクスワーゲンAG 217
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:フォルクスワーゲンAG 217
ゴルフ8は、ある一点を除けばあらゆる意味でキープコンセプトだ。その「一点」については後述する。まずは外観から見ていこう。ゴルフ8について書いた僕のFacebook投稿には「ゴルフらしくない」というコメントが多数寄せられた。しかし「ゴルフ以外の何物にも見えない」というのが実車を見ての感想だ。
初代から続く太いCピラーは健在だし、フォルムもスクエア基調。エモーショナル価値を重視した「マツダ3」とは対照的な、このセグメントの王道を行くスタイルだ。薄型化したマトリクスヘッドライトやインバース(凹)を大胆に取り入れたフェンダーからショルダーの面処理が7年分の進化を表現しているものの、ひと目見ただけでゴルフとわかるばかりか、逆に「ゴルフ7」と間違えてしまうほど。むしろもうちょっと変わってもよかったと思ったぐらいだ。
全長×全幅×全高は4284×1789×1456mm(本国仕様)。日本で販売されているゴルフ7は4265×1800×1480mmだから、全長が長くなり、全幅は同じで、全高が低くなったように思える。しかし本国のスペックを調べるとゴルフ7のサイズは4268×1799×1443mm。おそらく日本仕様の全高はシャークフィンアンテナの分がカウントされ1480mmという数字になっているのだろう。
つまり実質的な全高は8のほうが少しだけ高くなっている。まあ、わずかな違いはそれほど大きな問題じゃない。ここで重要なのは、ユーザー平均身長の増大を理由にボディサイズを拡大してきた流れがここに来てついに止まった点にある。むろん、日本のユーザーにとっては喜ばしいことだ。ちなみにホイールベースもゴルフ7と同じ2636mmで、室内と荷室はゴルフ7並みを確保。大人4人が快適に長距離移動できるスペックである。
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