間もなく改良のデイズ、デザインはサクラ似? 価格は? 軽初e-POWERはどうなる?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:日産自動車 68
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:日産自動車 68
日産の売れ筋軽トールワゴンの「デイズ」が、まもなくマイナーチェンジを迎えるようです。
三菱との共同開発による軽トールワゴンとして2013年に登場したデイズは、兄弟車である「eKワゴン」をしのぐ売れ行きを見せるなど、またたく間に人気モデルとなりました。
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その後、2019年に初のフルモデルチェンジが行われ、現行モデルとなる2代目へと進化します。2代目では、日産の先進安全運転支援システムである「プロパイロット」が軽自動車として初めて採用されたほか、内外装の質感や燃費性能が向上しています。
一方、販売台数では軽トールワゴンの2大巨頭であるスズキ「ワゴンR」とダイハツ「ムーヴ」の後塵を拝しており、マイナーチェンジによる巻き返しが期待されています。
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デイズのマイナーチェンジモデルは、2023年11月にも発売されるようです。
今回のマイナーチェンジでは、2023年4月にマイナーチェンジが施された「ルークス」に準じる変更が中心になると見られます。
まず、エクステリアでは軽BEVの「サクラ」やルークスに採用された新世代の「Vモーショングリル」により、さらに躍動感と高級感を増したデザインとなる見込みです。
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ボディカラーも、ルークス同様のラインナップとなると考えられます。具体的には、カシスジュレをイメージした「カンジュクカシス」をはじめとする新色が追加されるほか、2トーンを含む充実したカラー展開となるようです。
また、インテリアでは質感の高い素材を用いることでさらに上質な空間が演出されるようです。特に「ハイウェイスター」では、アクセントステッチがあしらわれたレザー調のインストルメントパネルを搭載する可能性が濃厚です。
加えて、「インテリジェント ルームミラー」がメーカーオプションとして新規に採用されるほか、LEDヘッドランプや「ディスプレイ付自動防眩式ルームミラー」が全車標準装備となる見込みです。
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昨今の物価高騰などを受けて、デイズのマイナーチェンジモデルも一定の値上げは避けられないようです。
ルークスの場合、マイナーチェンジ前の価格が146万3000円~216万4000円であったのに対し、マイナーチェンジ後には163万7900円~239万9000円へとおよそ 1割程度上昇しています。
現在、133万2100円~190万7400円となっているデイズも、ルークスと同程度の価格上昇となる可能性は高く、145万円~210万円程度の価格帯となる見込みです。
ただ、ルークスの場合、価格の上昇にともなって機能や装備も向上しているため、コストパフォーマンスという点ではマイナーチェンジ前後で大きく変わってはいません。そういった意味では、デイズについても、単なる価格上昇にはとどまらない可能性が高いと言えそうです。
また、デイズの価格上昇により、ライバルであるワゴンRやムーヴとは価格帯がやや異なるモデルとなります。この点は、絶対的な価格の低さを重視するワゴンRやムーヴに対し、上級車種と同等の機能装備を持つデイズという棲み分けを図っているものと考えられます。
デイズのマイナーチェンジにともない、軽自動車初の「e-POWER」が搭載されるとのウワサもありましたが、残念ながらその可能性はなさそうです。
日産ではかねてより軽自動車向けの「e-POWER」を開発しているとされていますが、現時点では実用化に至ってはいないようです。また、デイズのBEV版とも言えるサクラとの兼ね合いも考えると、このタイミングでデイズに「e-POWER」を搭載するメリットは薄いのが実情です。
一方、日産では2026年までに「e-POWER」のさらなる小型化と低コスト化を実現するとしているなど、将来的にすべての軽自動車を電動化させることが確実視されています。
順当にいけば、2026年はデイズのフルモデルチェンジが行われるタイミングです。こうした背景を考えると、デイズに「e-POWER」が搭載されるのは、2026年頃に登場する次期型の可能性が高いと見られており、今回のマイナーチェンジでパワートレインに大きな変更はなさそうです。
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