新型フォーカス、ダイナミック性能に美点多し!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
フォードというと、近ごろ日本ではちょっと存在感が希薄に思える。とはいえ、例えばマスタングのようなアメリカンなモデルだと途端に抜群の存在感を発揮するのだが、ヨーロッパフォードとなるとイマイチ、日本人の好みに合致していないような気がする。
そういう状況下、日本市場にカムバックしてきたのが3代目フォーカスである。ヨーロッパでは2011年に発表されたCセグメントのハッチバック、つまりVWゴルフクラスのフォードで、ボディサイズはゴルフVIIより115mm長く、10mm広く、30mmほど背が高い、といったところ。ついでにいうとホイールベースもゴルフより13mmほど長い。
ボディは伝統のカッチリとしたボックス型を踏襲したゴルフとは対照的に、躍動感のあるファストバックスタイルで、いわばプリウス系のプロフィールを持つ。しかも、やや複雑な構成のエアインテークが目につくフロントスタイルをはじめとして、サイドやリアにも多彩なライン構成や面構成を配したスタイリングは、若干クセのあるタイプではある。
インテリアも同様で、ディテールに凝ったダッシュボードなど、シンプルというよりはややデザイン過剰な印象を与える造形だといっていい。しかもそこは、スペース効率を一途に追求した広々とした居住空間というより、実用車としてはむしろ全般にタイトな印象を与える、どちらかというとスポーティさの演出を意図したキャビンだといえる。
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