「ランクル70」新車で買えないなら中古は? そもそも古いクルマ購入で注意すべきことは?
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 15
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 15
日本でもっともリセールバリューの高いクルマとして知られる「ランドクルーザープラド」が「ランドクルーザー250」へとフルモデルチェンジすることを発表したとき、ハードコアなクロスカントリー4WDとして名高い「ランドクルーザー70」の日本再販も発表され、大いに話題を集めました。
>>【クルクル動かせる!】トヨタ ランドクルーザープラドの360ビューはこちら
<写真:ランドクルーザープラド>
<写真:ランドクルーザー250>
そんなランドクルーザー70は想像通りに引きの強いモデルとなっています。
2023年11月29日にモノグレード480万円で発売されると、はやくも納車まで年単位の時間が必要という話まであるほどで、昔ながらのクラシカルなルックスに魅力を感じてランドクルーザー70を買おうと思っても、そう簡単には手に入らないという状況のようです。
>>トヨタ ランドクルーザープラドってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ ランドクルーザープラドのユーザーレビューはこちら
>>トヨタ ランドクルーザープラドの専門家レビューはこちら
>>トヨタ ランドクルーザープラドの中古車情報はこちら
>>トヨタ ランドクルーザープラドの何が気になる? みんなの質問はこちら
だったら、昔のまま再販したモデルではなく、リアルに昔売られた中古車、いわゆる「旧車」を買えばいい! と思うかもしれませんが、注意すべきことがいくつもあります。
まず、旧車に限らず中古車というのは、一台一台のコンディションが異なります。
同じ年式であっても、大事に使われてきた個体とそうではない個体ではメンテナンスやリペアにかかるコストが大きく変わってくることは珍しくありません。
>>トヨタ ランドクルーザー250ってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ ランドクルーザー250の何が気になる? みんなの質問はこちら
また、旧車とカテゴライズされる時代のクルマは、現代の基準でいうと安全装備が皆無といえます。
たとえば、AE86の型式で知られる「カローラ レビン/スプリンター トレノ」にはトラクションコントロールはおろかABSも備わっていません。
<写真:トヨタ カローラレビン>
<写真:トヨタ スプリンタートレノ>
1990年代の人気スポーツカーである「スカイライン GT-R」や「ランサーエボリューション」あたりになると駆動制御や曲がるための電子制御は充実してきますが、前方障害物を検知してブレーキをかける「衝突被害軽減ブレーキ」のような先進安全装備は備わっていません。
<写真:日産 スカイラインGT-R>
<写真:三菱 ランサーエボリューション>
そもそも1990年代初めの国産車にはSRSエアバッグさえ珍しい安全装備だったのです。
>>トヨタ カローラレビンってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ カローラレビンのユーザーレビューはこちら
>>トヨタ カローラレビンの中古車情報はこちら
>>トヨタ カローラレビンの何が気になる? みんなの質問はこちら
>>トヨタ スプリンタートレノってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ スプリンタートレノのユーザーレビューはこちら
>>トヨタ スプリンタートレノの中古車情報はこちら
>>トヨタ スプリンタートレノの何が気になる? みんなの質問はこちら
ボディそのものの安全性能にも問題があります。
「旧車はAピラーが細くて視界もいいし、スマートだ」という評価もありますが、ピラーが細いということは正面衝突でキャビンを守る能力は低いことを示しています。
旧車と現在のモデルをオフセット衝突(クルマ同士が車体の中心よりズレた状態でぶつかる、正面衝突で最も多い状況)させると、明らかに旧車の生存空間が差をつけられるのは想像に難くありません。
先日「トヨタ ライズ」/「ダイハツ ロッキー」のHEV車において、ポール側面衝突試験(UN-R135)の認証手続きに不正があったことが問題となりましたが、電柱を模したポールにボディ側面をぶつける衝突試験が始まったのは2015年で、2018年6月以降の新型車に適用されています。
<写真:トヨタ ライズ>
それ以前のモデルは、こうした厳しい試験をクリアしていないボディということになります。
前述したようにABSもSRSエアバッグも備わっていないような旧車は、衝突時のリスクが大きいボディということになります。
また、横滑り防止装置や衝突被害軽減ブレーキといった安全機能がついていなければ、事故を起こすリスクも高まることになります。
>>トヨタ ライズってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ ライズハイブリッドってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ ライズの中古車情報はこちら
>>ダイハツ ロッキーってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ダイハツ ロッキーの中古車情報はこちら
さらにランニングコストも高くなります。
ご存知のように自動車税や自動車重量税を、13年以上経過したクルマに重課する「旧車増税」という残念な税制となっています。
現在の基準からすると燃費が驚くほど悪いことが多いのも旧車あるあるです。排ガスの浄化も今のクルマに比べると不十分で、旧車がアイドリングしている近くによるとかなり匂います。
環境負荷の大きさから旧車増税やむなしという意見を全面否定できないほど、旧車の環境性能はひどいレベルだったりするわけです。
>>日産 スカイラインGT-Rってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>日産 スカイラインGT-Rのユーザーレビューはこちら
>>日産 スカイラインGT-Rの中古車情報はこちら
>>日産 スカイラインGT-Rの何が気になる? みんなの質問はこちら
旧車のウィークポイントというのは以下の5つにまとめることができるでしょう。
・衝突安全性に劣るボディ
・事故防止につながる電子制御が皆無
・燃費性能が悪い
・排ガスのクリーン度が低い
・そもそも中古車は程度がバラバラ
>>三菱 ランサーエボリューションどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>三菱 ランサーエボリューションのユーザーレビューはこちら
>>三菱 ランサーエボリューションの中古車情報はこちら
>>三菱 ランサーエボリューションの何が気になる? みんなの質問はこちら
しかし、トヨタが再販したランドクルーザー70を購入するのであれば、上記の問題はすべて解決できます。
<写真:ランドクルーザー70>
ボディの基本設計こそ昔ながらですが、丈夫なラダーフレームは安心感がありますし、先進安全機能「Toyota Safety Sense」も標準装備しています。
エンジンは尿素水を使って排ガスを浄化する最新の2.8Lクリーンディーゼルですから環境性能の問題もありません。
当然、新車で買えますからコンディションは一定なのは言うまでもありません。
「年単位で待ってでも、新車のランドクルーザー70がほしい」というユーザーが多いのも納得です。
>>トヨタ ランドクルーザー70ってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>トヨタ ランドクルーザー70のユーザーレビューはこちら
>>トヨタ ランドクルーザー70の中古車情報はこちら
>>トヨタ ランドクルーザー70の何が気になる? みんなの質問はこちら
<終わり>
<写真:トヨタ、日産、三菱、ダイハツ>
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
ガスリー、ご近所さんになった角田裕毅とカラオケ熱唱「声枯れるほど歌った。楽しい夜だった」思い出アデルの曲も再び
Jujuが人気ドライバー部門首位「暖かい声援が何よりも活力に」。2024年のSFgoアワードはTGMが“2冠”
ラリーカーが空を飛ぶ! WRCラリージャパン堂々幕開け。Rally1ではM-スポーツ・フォードのフルモーSSS1最速。勝田貴元3番手
60系『プリウス』のメーター手前を小物置きに、カーメイトが専用トレー発売
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
レクサス新型「本格ラグジュアリーSUV」発表! “450馬力”超えの「3列シート」採用モデル登場! 超パワフルな「高性能ハイブリッド」初搭載した“新型LX”加国発売!
“ツーリングもサーキットも楽しめる”スーパースポーツバイク! ヤマハ「YZF-R7 ABS」の2025年モデルは鮮烈なブルーとグレーが魅力です
いすゞ、新開発の2.2Lディーゼルエンジンを『D-MAX』と『MU-X』に搭載
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!