クラウンプロトタイプ試乗 3つのパワートレーン、その走りは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一
トヨタの高級車シーンを牽引し続けているクラウンが、間も無く15代目へとフルモデルチェンジをする。ひと足早くそのプロトタイプモデルに試乗できたので、その速報レポートをしていこう。
今回のクラウンはセダンの販売が下火になる中での、生き残りをかけた勝負のモデルと言えるだろう。日本専用の高級車であるクラウンに従来のユーザーが求めるものだけを満たして行くのでは、クラウンのオーナー層と共に歳をとり、時代の変化、価値観の変化に置いて行かれる。開発責任者の秋山氏の言葉を借りるなら、今の時代に求められる高級車としての“いいクルマ”を再定義して、チャレンジしたという。そんな背景から今度のクラウンは代名詞だったロイヤルやアスリート、そしてマジェスタという作り分けを止めて、クラウン一本で今の時代に合う高級車として作られた。
そのような開発陣の意気込みを聞くと、今回の新型クラウンのデザイン変革にも納得がいく。エクステリアは東京モーターショーやオートサロンで展示されたモデルほぼそのままで、改めて見てもシルエットが良い。クーペスタイルのリア周りやフロントタイヤが前出しされたロングノーズなど、今までの日本のセダンにはないエレガントという表現が使えるシルエットがある。
この細身にも感じるプロポーションに加えて、歴代クラウンが大事にしてきたゴルフバック4つを楽に飲み込める余裕の積載力と両立。個人的には今更ゴルフバックにこだわらなくても良いのでは? と思うが、そこはクラウンとしてのこだわりだとも言う。フロントマスクは近年のトヨタらしい押し出し感と威圧感が強い仕上がりで当然賛否があるだろうが、良い子ちゃん顔よりはこのくらいの個性があった方が好きだ。何にせよセダンが漂わすオヤジ臭さが薄まり、オシャレ感が増しているのが好印象。理想をいえば、様々なしがらみから難しいのはわかるが、タイヤとフェンダーの隙間を輸入車、いやレクサス並みに狭くして欲しい。オートサロンで展示されていたTRD(トヨタテクノクラフト)のクラウン コンセプトくらい隙間を少なくすればよりスタイリッシュになるはずだ。
室内ももちろん大きく変わっている。着座位置が若干高く感じるが、座った時の優しく体を包み込むクラウンらしいクッション性の高い座り心地を備えながら、体が沈み込みすぎず的確にサポートするシートの仕上がりが良い。注目はセンターモニターが2つあること。ひとつはスマホのように指先のピンチアウト操作などにも対応するタッチモニターで手の届くセンタークラスターにあり、もう一つはサブ表示モニターで少し離れたダッシュボード中央にある。どのメーカーもモニターの位置は運転中に視線移動が少ない遠方に設置しつつも、そうすると手が届かなくなるのでそのコントロール方法に様々な工夫をしているが、クラウンのUIはシンプルで世代を問わず直感的に操れてるのがいい。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
国内市場初! トーヨータイヤから氷雪上性能と耐摩耗性能を高次元で両立した小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ「NANOENERGY M951 EV」発売
パイオニアのスマートフォン専用カーナビアプリ「COCCHi」が累計60万ダウンロードを突破
「“新車”の2000GT」に反響殺到! 斬新「ホンモノ志向」ボディ&クーペとオープンあり! 5ナンバーのレプリカモデル「ロッキー2000GT」がスゴイ!
TOYOTA GAZOO Racingが「GR Supra GT4 EVO2」を発売! パフォーマンス、信頼性、操作性を向上
BYDの新型電動ミニバン、車名は『eMAX 7』に決定
【ルパン三世とフィアットがコラボだよ】 特別仕様車発売 オリジナル短編小説およびイラスト発表も
クオリティが想像越え!! 新型[フロンクス]後席が広すぎ! レクサスとも勘違いする完成度とは
鉄板のポルシェ「カレラGT」は1.8億円オーバー! 20年むかしのクルマとは思えない完璧な造形と機能…スーパースポーツにクラシックの価値が加わりつつあります
ボルボの「XC40 Recharge」が「EX40」に名称変更、EX40誕生を記念した特別仕様も登場
いよいよ9/14に開幕! 琵琶湖一周ツーリングラリー「CBTR2024」が11/24まで開催
バイク未来総研が海外バイヤーの動向をまとめた記事を公開
佐川急便、防災支援サービス開始…備蓄品の管理や物流コンサルティングを実施
価格差少な目で実は悩ましい! サイズ違いの“ガチ”ライバル「フリード×ステップワゴン」対決
200万円台前半で買える奇跡の高性能コンパクト「スイフトスポーツ」はモデル末期の今も買いか?
【横幅2mオーバー】さすが本場の“L”サイズ! アメリカ日産の新型フルサイズSUV「アルマダ」公開
フィアットが新型SUV「セイチェントイー(600e)」発売。ヤリス級EVで来春にはHVも導入
日産セレナがガソリン車を最大10万値下げ。10月にはe-POWER車に初の4WDも登場
【常識&非常識】台風に線状降水帯にゲリラ豪雨。愛車を守るため、してはダメなこと&しておくこと
【続・焼肉屋で誘われ始めたK-TAI】メカの偉大さを痛感した2年目。悲喜交々でもやっぱりレースは面白い!
レガシィアウトバックが“モデル生誕30年”の特別仕様車“第1弾”を発表。第2弾も登場予定か?
【両側電動スライドドアで146万円】販売上位に返り咲いた「ムーヴキャンバス」の最安グレード“X”はアリかナシか