さらに細分化した最新トランパス、ミドルクラスミニバン専用の「ML」を試走
掲載 更新 carview! 文:竹内 龍男/写真:トーヨータイヤ
掲載 更新 carview! 文:竹内 龍男/写真:トーヨータイヤ
トランパスMLは、ミニバン専用タイヤの中で付加価値を高めて細分化した、この時代らしい新型モデルだ。技術面はしっかりしており、パターンデザインやコンパウンドを新開発。従来のトランパスmpZ対比で転がり抵抗を8%低減させた。ラベリング制度のグレードは、全サイズ転がり抵抗「AA」、ウェットブレーキ「b」。ミニバン用の低燃費タイヤとしてトップクラスの性能の持ち主だ。ラインナップは15~19インチ、全17サイズを設定。1インチアップだけでなく2インチアップサイズまで豊富に用意する点も注目したい。
トランパスmpZから非常に短期間で転がり抵抗が「A」から「AA」に進化したわけだが、これには開発陣の努力が光る。転がり抵抗低減効果のある新ポリマーを接地部分や内部のゴムにも採用した上、独自のナノバランス・テクノロジーを駆使して製造過程を根本的に見直した。具体的には素材を混合する温度や時間、順序などを様々な条件から徹底研究。結果として他性能を犠牲にせずに転がり抵抗のみ低減可能になったという。
非対称パターンデザインはアウト側に大型ブロックを配置。イン側は溝を細かく刻みウェットグリップ向上を狙う。センターにシャープなL字の溝を刻んだ点が特徴だ。パターンノイズ抑制や耐摩耗性にも配慮した。転がり抵抗低減のため、溝は若干浅めにしている。
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