【本音を言え!】ディフェンダーの頂点・V8搭載モデルに試乗。あと300万円払う価値はあるか?
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 79
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 79
どちらのV8がよいかということよりも重要なのは、とにかくV8がディフェンダーに載ったということだ。アクセルペダルを積極的に踏み込んで3500rpm以上に達すると、P525のV8サウンドは、野太さはそのままに音階と音量が上がり、同時に陶酔するような加速Gをもたらす。軽量なスポーツカーがもたらす健康的な加速の魅力に比べ、V8のSUVが与えてくれる魅力は罪悪感たっぷりだ。加速する度、ドライバーに「本音を言え。こういう加速が欲しかったんだろ?」と問うてくる。
2.4トンの車体を痛痒なく走らせるという意味では、3L直6ディーゼルターボエンジンを搭載したD300でも不足はない。P525以上の最大トルクをより低い回転域で発揮するし、ディーゼルとは思えぬほど静かで、振動もよく抑えられている。もちろん燃費はよりよく、さらに燃料代も安い。
けれどもV8には、ディーゼルでは決して味わうことのできない高回転での盛り上がりがある。D300に対し300万円以上余計に支払うのなら、特別な速さと本能に直接訴えかけてくるような音と振動の刺激が欲しいじゃないか。ディフェンダーV8にはそれがある。
V8搭載で獲得した最高出力525ps、最大トルク625Nmを、このオフローダーはしっかりと路面に伝えることができるのか。これが想像以上にしっかりと走行できたので驚かされた。俊敏とは言わないが、ワインディングロードで狙いどおりのラインをトレースすることができる。ボディ剛性の高さが正確なハンドリングを可能にしている。
後日試乗した90のほうが110に対しホイールベースが435mm短く、車重が140kg軽いことからより軽快な動きを見せたが、110でも十分に快活な走りと言える。
足まわりやパワートレーンを電子制御するテレインレスポンスには、V8専用のダイナミックというモードが備わる。選ぶと足まわりが明確に引き締まり、トランスミッションは積極的に高回転を許すようになる。図体からは想像できないほど速い。0-100km/h加速は110で5.4秒、90だと5.2秒となる。これまたV8専用装備のサイズの大きなパドルシフトを駆使し、回転が下がるのを防ぎながらコーナーを駆け抜けるドライブは痛快だ。
先にディーゼルモデルよりも300万円以上高いと書いたが、具体的には、D300のXが1265万円なのに対し、V8(グレード名も「V8」)は1588万円なので323万円高い。自動車税も3Lのディーゼルなら5万1000円/年だが、5LのガソリンV8だと8万8000円/年と高い。
しかも燃料代が軽油なら140円/Lだが、ハイオクガソリンだと170円/Lと、リッター30円も違う。何から何まで高いのがV8という存在だ。しかしそのエクストラコストを支払えば圧倒的なパワーと官能的な音と振動が得られる。要するにV8は完全なる贅沢品だ。
<終わり>
>>ディフェンダー各モデルのカタログ情報はこちら
>>ディフェンダーの専門家の評価はこちら
>>ディフェンダーのユーザーの評価はこちら
>>ディフェンダーの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>ディフェンダーの中古車情報はこちら
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
プロに聞いた「好きなクルマBEST3」人生最後の1台として選ぶ憧れの国産名車
旅を華やかに彩る「THE KUKUNA」のオリジナルワイン【心を満たす温泉宿24選】
東京オートサロン2026は屋外イベントもアツい!ホンダF1マシンが幕張を再び疾走
この価格は魅力的!メルセデス・ベンツ「Bクラス」に充実装備の「アーバンスターズ」追加
レンジローバー 2026年モデル 注目は漆黒のステルス仕様「SV ブラック」
低燃費で雨にも強い!ダンロップ 新タイヤ「エナセーブ EC205」登場
【25’ 12/8最新】レギュラーガソリン平均価格163.7円、4年2か月ぶり安値に
13年ぶりに復活!? 「新“オープン”SUV」まもなく登場か? “カクカク”4ドアボディに「ソフトトップ」採用! オーストリアに現れたメルセデス・ベンツ「Gクラス・カブリオレ」とは
ヤマハ「WaveRunner」40周年記念! 日本限定“FX JAPAN LIMITED”が放つ特別の価値
体調不良のロバンペラ、スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト2日目以降を不参加へ。めまい症で医師から走行禁止
体調不良でSFテスト初日午後欠席のロバンペラ、残り日程も不参加へ。めまいによりドクターストップ「今は回復に専念」
スバル斬新「コンパクトSUV」に反響殺到! 「街中で映える」「内装が想像以上に良い」の声も! 全長4.4m“ちょうどいい”ボディに「専用の内外装」採用の「クロストレック」に注目!
トヨタ新型「ハイラックス」の国内仕様はディーゼルのみ。豪州のBEV仕様は“鉱山向け”という割り切った電動化プラン
【激戦】の軽スーパーハイトSUV。新型「デリカミニ」が「N-BOXジョイ/スペーシアギア/タントファンクロス」を追い詰める!?
「スーパーワン」が“白ナンバー”ってどうなの? それでも「文句なく走りを楽しめるクルマ」がホンダから出る必然性とは
人気のクロスオーバーSUVに、なぜ便利な“スライドドア”が採用されないのか? たった1つの“例外モデル”とは
「ジムニー」にACCが付いたのは時代とユーザーが普通になったから? それでもガチ勢向け“素うどん仕様”が欲しい理由
【ついに“本物のハイブリッド”になった?】スバル新型「クロストレック S:HEV」試乗。走りの鋭さも静粛性も“従来e-BOXERとは別物”だった
「GR GT」が新開発の4.0L V8ツインターボ+ハイブリッドの“FR”になった訳。“速さ”以外にも譲れなかったこととは
新型「エルグランド」は“電動化”で値上がり確実。いま“400万円前半の現行”をお得に狙うべきこれだけの理由
「ハイラックス」が火をつけた国内ピックアップトラック人気。三菱「トライトン」に続いていすゞ「D-MAX」やマツダ「BT-50」もアリじゃない?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!