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ハンドリングマシンとなったシビックは、ミニバン&HV天国日本で成功するか?

ハンドリングマシンとなったシビックは、ミニバン&HV天国日本で成功するか?

シビック ハッチバック プロトタイプ

そもそもホンダが作ったスペースと燃費の市場に今さらなぜ?

今回小沢はしつこく「マーケティング的には売れそうもないシビックを今さらなぜ復活させるの?」と問いただしました。なにしろ10代目の開発テーマは「シビックの原点に立ち返って、走りと使い勝手を両立させた」と言ってるわけです。

いまどきの日本では200万円台のファミリーカークラスって「ミニバン」と「ハイブリッド」しか売れないんです。実際トップセラーは「トヨタ プリウス」だったり、影の主役とも言うべきハイブリッドミニバン「トヨタ ノア&ヴォクシー&エスクァイア」3兄弟だったりする。それこそ初代「ホンダ ステップワゴン」が切り込み、せっせと作り上げてきた燃費&スペース最優先のマーケットなわけです。

ところが10代目シビックは全長4.6m超×全幅1.8mとハンパにデカい上、乗員たったの5名で、なんとハイブリッド仕様は設定ナシ! 低燃費のダウンサイジング1.5Lターボ&CVTを組み合わせるとはいえ、北米基準で36MPG程度。換算して15km/Lぐらいと、日本市場ではスペック的に売れる要素が見つかりません。

しかし直撃した担当デザイナーの田邊淳二氏は「気持ちが先行しているかもしれませんが…」と前置きしつつこう断言しました。「狙ったのは新しいプレミアム。というのも今や東京で売れる乗用車の3割がドイツプレミアム。小沢さんも悔しくないんですか?」と。

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