新7シリーズ海外試乗 その走りは変わったか?
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:BMWジャパン
新型7シリーズに搭載される数々の最新テクノロジーの中でも、走り味を左右するのが「ダイナミック・ドライビング・コントロール」だ。ダンパー減衰力、シフト・プログラム、アクセル・レスポンス、そしてステアリング操舵力の各特性をスイッチにより「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」に切替可能。さらに、「スポーツ+」モードが設定されているところがBMWらしい。このモードでは、横滑り防止装置であるDSCが完全オフになり、リヤ・アクスルのデファレンシャルを電子的にロックする。トラクション性能を高め、スポーティな走りのためのモードだが、このクラスのラグジュアリー・サルーンでここまでストイックにハンドリングを追求しているのは7シリーズだけだろう。新型7シリーズは、コンフォートな高級車であると同時に「駆け抜ける歓び」も今まで以上に強くアピールしている。
試乗時、ワインディングで「スポーツ」モードを選んだ。ボディの動きが俊敏になり軽快だが、エンジンは低回転域からトルクがあるから高回転まで引っ張らなくてもいいんだけど…と思うシーンがあった。試乗後確認したら、iDriveでドライブトレーンとシャシーを別々に設定できるとのことだった。
このように、以前にも増して、走りやエンターテイメントの機能・装備が非常に多く、さらにカスタマイズもできる。とはいえ、すべてを覚えるのは大変だし、いちいち取扱説明書を見るのも面倒、と思ったら、これもiDriveで画面上に「インテグレーテッド・オーナーズ・ハンドブック」という説明書が出てくる。先進的だがインテリア同様「わかりやすさ」も新型の特徴なのだ。
試乗ステージとなったのは、世界遺産の街、ドイツのドレスデンだ。空港からホテルまでは、4代目7シリーズのショーファーで送迎された。モデル末期の熟成感漂うリヤシートはフラットライドかつコンフォートで、内心、「モデルチェンジしなくてもこれで十分じゃない。」と思ったほどだ。
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