第29回メディア4耐にカービューも参戦 今年も表彰台となるか!?

写真：古瀬隆一

緊急ミーティング、そして決勝レースの再スタート

急遽、コントロールタワーに監督全員が集められ緊急ミーティングが催かれる。レース実行委員会の出した結論は「終了時刻はそのままで、一度仕切り直し」。つまり、20:08というレース終了時刻はそのままで、もう一度予選の順位で決勝を再スタートするという。ピットストップが課されたチームは再度ハンデを消化する必要がある。

チェッカーまで残り2時間54分の”3耐”としてレースが再開する。リスタートと同時に上位陣は一斉にピットストップのハンデを消化。ウダガワ鬼神の走りも相まって、カービューチームは一気に2位までジャンプアップした。1位はゼッケン500番 GAORA SPORTSロードスター。「ぜってぇ抜く！！」。トップの姿を視界に捉え、ウダガワが無線越しに叫ぶ。5分ほどの攻防の末、ついに最終コーナーの飛込みを制しウダガワがトップへ躍り出た。

その後もトップを譲らず、ウダガワはピットへと戻ってきた。宣言以上に順位を上げ、予選順位を挽回したその顔には安堵の表情が漂っている。

第2ドライバーは、練習走行ナシでぶっつけ本番で挑むノグチ。雨足は弱まっているものの、慣れないウエット路面や、事前に計画していた回転数や燃費を守りすぎたことで、なかなかペースが上がらない。ここで再スタート前に打ち合わせた通り、走行時間を短くする作戦を実行する。