エスカレード アメリカにしか作れない高級とは
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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乗り味も独特だ。乗り込むと、ラダーフレーム付きボディならではの車高もあって、見晴らしがよい。それだけじゃない。なにしろ2.6トンもあるクルマを、409psの6.2リッターV8OHVで引っ張るのだ。デカいものを圧倒的なパワーで走らせる滑らかさがあり、これが妙にキモチいい。
特にエンジンだが、ドドドドド…と機関銃が連射しているようなサウンドとともに、下から滑らかに吹け上がる。ギアボックスは6ATで細かくシフトアップしてくれるが、個人的には4ATでも十分だったとは思う。最新エコカーのように、どんどんシフトアップしてなるべくエンジンを回さないのもいいが、ドドドドドド…とエンジンの性能に任せて伸びる加速感もいい。
高速では矢のような…というスポーツカーのような直進安定性はないが、最新ハイテクサスペンションであるマグネティックライドコントロールを備え、古典的なフルタイム4WDのシステムを持つが、昔のトラック的な暴れ方もしない。
唯一気になるとしたら、ラダーフレームがもたらす独特の味わいだろう。普通の路面でも、プルプルした独特の振動を感じ、デコボコの大きい道だと特に目立つ。これが個性だと分かってくれる人にはいいが、そうでないとある程度の馴れを要求されると思う。
だが、ラダーフレームがあればこそアメリカンSUVは、トレーラーハウスも引っ張れるし、釣り用バスボートも引っ張れる。要するにこれはプリウスの無音走行のようなものであり、ある種のバーターであり、味なのだ。
頑丈さ、ワイルドさ、クセ、いろいろ含めてアメリカでしか作れない自動車文化であり、ポルシェにもアウディにもランクルにも作り出せないテイストである。つくづくエスカレードはアメリカ、いやアメリカンゴージャス自動車ライフそのものなのだと思う。
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