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レクサスIS試乗。日本の高級車は変わるか?

それでも鍵はやはりボディにあった

ファッション誌にお洒落な広告を出すのもいい。セレブを招いたパーティーをするのもいい。しかし、真のプレミアムブランドを目指すなら、少なくともライバルに肩を並べるようなハードウェアを提供しないことにはお話にならない。これまで、折に触れ開発者と言葉を交わしてきた感触として、僕のそんな思いは作り手側と共有できていると感じていた。

それだけに、いつになったら「高級なトヨタ車」から脱却してくれるのかと、もやもやした気持ちで待っていた、というのが正直なところ。そこで本題である。結論から言ってしまえば、新型ISはこれまでのレクサスとは異なる新たな地平を切り開くことに成功している。乗り込み、走り出した瞬間、ついにやってくれた! と小躍りしそうな気持ちになった。パワートレーンに関する不満に関しては後述するが、それはさておき、クルマ全体から伝わってくる感触がこれまでとは比べものにならないほどしっかりしている。味が濃くて、しっかりしていて、なおかつ角がちゃんと取れている。中身がギュッと詰まった凝縮感をこれほどまでに感じた日本車はこれが初めてだ。

いったい何をどうするとこういうクルマができるのか? 原点はボディだ。何をいまさら、と思うかもしれない。たしかに、ボディ剛性の重要性が語られ始めてからもうずいぶん年月が経つ。しかしそれでも鍵はやはりボディにあった。「ボディ各部に補強パーツを取り付けたり、スポット溶接の打点を増やしたり、できることはすべてやり尽くしました。でもまだ足りない。そこで今回採用したのが接着と、レーザースクリューウェルディングという二つの新しい接合技術でした」と、古山チーフエンジニアは語る。

ボディは鉄板と鉄板をつなぎ合わせて作る。従来は鉄板の接合部を電極で挟むスポット溶接で結合していたが、間隔が狭すぎると電流がショートして上手く溶接できなくなる。それに対し、レーザースクリューウェルディングに間隔制限はない。また、線レーザー溶接よりも品質管理がしやすい。さらに構造用接着剤を用いた全長25mにも及ぶ接着も使われた。ともにLSで試験的に導入された技術だが、GSには間に合わず、本格採用されたのは新型ISが初となる。

試乗会の会場には、従来のスポット溶接のみの試作車と、レーザースクリューウェルディング&接着を施したモデルが用意され、同じコースでの乗り比べができた。結果はというと、驚くべき違いがあったのだ。スポット溶接のみの車両には、前述した「中身がギュッと詰まった凝縮感」がない。鋭い段差を乗り越えたときのガツン、ビリビリも気になったし、パイロンスラロームでのしっかり感にも物足りなさを覚えた。トヨタ車的というか、従来のレクサス車的というか。外観は同じ。けれど乗り味は別物。「高級なトヨタ車」と「最新のレクサス」の違いは想像以上に大きい。

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