【受注数30%増】ジープやアバルトに日本人が熱狂中。絶好調の秘密と今後の注目モデルを探る
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:Stellantisジャパン 27
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ジープは今年、人気の「ラングラー」のマイナーチェンジモデルが導入されこちらも絶好調。エントリーグレードである「アンリミテッド スポーツ」も投入し30%も受注が増えたそうだ。未舗装路がほとんど存在しないにも関わらず、日本は世界で4番目にラングラーが売れているマーケット(2023年)ということ自体驚愕だが、特筆すべきは若年層からの人気の高さだ。
「マイナーチェンジで30%も受注が増えるのは我々もビックリだった。若い方の(店舗への)来場も増えており、我々のコミュニケーションが狙ったターゲット層へしっかり届いたのだと思う。若い方でも買いやすいよう色々な(買い方の)オファーやサポートをしているが、やはり『ジープを買いたい』という強い想いがお客様を突き動かしているのだと思いますね(打越社長)」
曲者揃いのステランティスのラインアップの中にあって、一癖も二癖もあるラングラー。ベース車のリミテッドスポーツは799万円と世間一般には高額な部類に入るモデルにも関わらず、購入層の平均年齢は国産SUVよりも10歳近く若いという。
>>ラングラー、アベンジャー、600E、ジュニア…ステランティスの新型車を写真でチェックする
8月7日からはジープの試乗キャンペーンを行うなど、効果的な施策を逐一投じている印象だが、国内外問わず強力なライバルがひしめく日本のマーケットにおいて、ここまでフィアットやアバルト、ジープが支持される理由はどこにあるのだろうか。打越社長はブランドの尖り具合だと説明してくれた。
「(コロナ以降)我々も色々な課題に直面していますが、我々のブランドは尖っている。お客様が持つ尖ったイメージに応えられるような施策や商品を出し続けることができた。ジープがジープらしくなかったら『じゃあいいや』となってしまう。尖っているところを丸くしなかったことが、苦しい中でも結果を出せた要因だと思っている(打越社長)」
マーケティング部の新海宏樹氏が補足する。
「ジープで当たったから他でもやろう、という横展開の施策ではなく、このブランドの強みは何なのか、他のクルマと比べてのアピールポイントは何なのか、というのにこだわっている。各ブランドのマネージャーが、ブランドのアイデンティティを大切にしながら、いかに我々のメッセージをお客様に届けられるかを常に考えている(新海氏)」
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