【“ランクル300”が小さく見える】日産「パトロール」約20年ぶりに日本復活！ 規格外サイズ＆豪華内装で国産SUVの頂上決戦へ

日産パトロール（写真：編集部）

価格は700万円台前半～を予想。豪華さ重視ならランクルより買い

気になるのは国内販売価格である。

サウジアラビア市場でのツインターボ仕様のスタート価格は30万7999SAR（1SAR＝約41円換算で約1260万円）。ただし、サウジでは日本車の価格が高めに設定される傾向がある。

参考までに、日本で525万2500円～813万6700円で販売されているランクル300が、サウジでは25万6220～42万8720SAR（約1050～1760万円）と、ほぼ倍に近い価格帯である。

これを踏まえると、パトロールの日本価格は700万円台前半からとなる可能性が高い。

ボディサイズを比較すると、ランクル300（全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm）に対し、パトロールは全長で約350mm、全幅で約50mm、全高で約30mm上回る。

パワートレインは両車とも3.5L V6ツインターボガソリンエンジンを採用するが、パトロールの出力（431ps／700Nm）はランクル300（415ps／650Nm）を上回る。一方で、ランクル300にはディーゼル仕様が存在し、ユーザーの選択肢の幅は広い。

また、インテリアの方向性も対照的である。パトロールは明快な豪華さを追求しているのに対し、ランクル300は実用性を重んじた道具的な美学を体現している。

より大きく、よりパワフルで、よりラグジュアリーなパトロール。そして、信頼性と実用性を磨き続けるランクル300。

2027年、国産フルサイズSUV市場は久々に“巨人同士の頂上決戦”を迎えることになりそうだ。

（終わり）

（写真：編集部、トヨタ、日産）