BMW X5海外試乗 ディーゼル&ガソリンの走り
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
xDrive50iには、エアサスペンション、ダンパー、スタビライザーの制御に加えフロントとリアおよびリア左右の駆動力を連続可変制御するダイナミック・パフォーマンス・コントロールを統合したアダプティブ・サスペンション・パッケージ・プロフェッショナルが装備されていた。そのため、バンクーバー郊外の山岳路ではコーナーを駆けぬける場面で加速感と同様の軽快な操縦性が確かめられる。さらに、場面を問わずボディはフラットな姿勢を保つので、快適な乗り心地も実感できた。
xDrive30dには、エアサスペンションとダンパーを可変制御するアダプティブ・サスペンション・パッケージ・コンフォートを装備。山岳路を本気で攻めてもボディサイズの大きさを持て余さずに済み、正確な操縦性と優れた安定性を実現していた。
また、今回の試乗にはオフロード走行も設定され、泥ねい路や最大勾配が24度に達する登坂路でも満足度の高い走破性を示した。BMWのXモデルといえばオンロードでのスポーティさが魅力だが、今後はオフロードも得意分野に加える必要がある。
それでいて、xDrive30dも高級サルーンに匹敵するしなやかな乗り心地を実現。なおかつ、両モデルともに静粛性についてはエンジンが静かなだけでなく高速域でも風切り音が気にならない。ただ、特にxDrive50iの場合は静かすぎて後席に乗っているときに限って音量は控えめでも路面によってロードノイズが聞こえてくることがあった。
ちなみに、次期型のX5はxDrive30dとxDrive50iともにEU基準の平均燃費で16%改善している。走りの上質感を得ただけではなく環境性能も向上させたわけだ。なお、両モデルは2013年末、年明けには現行型と同様に3Lの直列6気筒直噴ターボエンジンを積むxDrive35iが日本市場に投入されるだろう。
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