「トヨタ産業技術記念館」と「元町工場」を見学して感じた、世界一の自動車メーカーの力の源とは
掲載 carview! 文:編集部/写真:編集部、トヨタ自動車 2
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続いて訪れたのは元町工場。喜一郎氏が自動車作りのために建造した挙母工場(ころもこうじょう、現:本社工場)の次に作られた、こちらも歴史ある工場です。
てっきり「愛知県〇〇市元町」にある工場だと思っていたら、なんと元町工場の名は「元・町工場(もと・まちこうば)」から。京都の建勲神社から頂いた名前だそうで、トヨタグループが佐吉氏の元・町工場から出発したことと、創業の原点を忘れず今後の会社の発展の「元(礎)」となる工場という2つの願いが込められているそうです。
元町工場で第1号車がラインオフしたのが1959年。その時すでに亡くなっていましたが、喜一郎氏が完成を夢見て、トヨタ発展の礎となった大衆乗用車「トヨペット・クラウン」の製造からスタートし、以来「コロナ」や「パブリカ」といった大衆車を中心にトヨタの主力工場として1990年には年間44万台の生産を誇りました。
現在もその伝統に則り「クラウン(クロスオーバーとセダン)」の製造を続けている元町工場ですが、国内でのセダン人気の低下とともに、その生産台数は年々減少。現在では「GRヤリス」や「GRカローラ」を製造する「GRファクトリー」が存在し、スバルと共同開発した「bZ4X」と「ソルテラ」といった電気自動車、レクサス「LC」や燃料電池車「MIRAI」に「センチュリー」まで、多様なモデルを製造しています。
過去にはフラッグシップスポーツ「LFA」も製造しており、トヨタの中でカーボン製品を作れるのは元町工場だけだそう。さらにMIRAIを製造していることから水素エネルギーの実証実験(バイオガスから水素を生成)も行なっているそうです。その証拠に敷地内では燃料電池仕様のフォークリフトが多数稼働していました。
余談ですが、近年はbZ4X(とソルテラ)が工場全体の生産台数を押し上げているそうで、街で見かけることがそこまで多いとは言えない両モデルですが、筆者が一生で見た台数よりもはるかに多くラインに流れていたんじゃないかと思うほど製造されており、日本以外の市場で人気が伺えます。
(次ページに続く)
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