清水和夫 プリウス解説 トヨタもホンダも間違い!
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:齋藤 正
さて、ここでハイブリッドの4つの御利益についてしっかりと頭に入れておきたい。
MT車のアイドルストップはすでに欧州メーカーも熱心だが、AT車のアイドルストップは意外にむずかしい。最近ではマツダ アクセラとポルシェ パナメーラが実用化に成功している。
F1やルマンカーも回生ブレーキを使う時代となった。運動エネルギーを熱に変換して大気に捨てていた(冷やしていた)従来のブレーキと違い、回生ブレーキは運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気の貯金箱であるバッテリーに貯めることがでる。
電気モーターでエンジンをアシストできるので、エンジンはさらに進化できる。エンジンと電気モーターのフォワード2トップでサッカーができるのだ。これによってアトキンソンサイクルエンジン(後述)も実用化できた。さらに、ディーゼルと組み合わせればクリーン度も増す。
バッテリーの容量次第ではEV走行も可能。大きなバッテリーを積んで、外部電源から充電すると、プラグイン・ハイブリッドとなる。
このようにハイブリッドにも色々な機能や御利益があるが、どの御利益を選ぶのかは、それぞれのモデルのコンセプトに依るわけだ。それでは、トヨタが選んだ2モーターのTHS(トヨタの当面のデファクト技術でプリウスが使うハイブリッド方式)にはどんな特徴があるのだろうか?
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