A45 AMGに海外試乗 CLA45 AMG情報も

A45 AMG 4MATIC

印象的なのは快適性

ハノーバー空港から試乗を開始したが、一般道を走っていると、まず印象的なのはパフォーマンスというより快適性。アクセル操作で有り余るパワーを持て余す感もなければ、ステアリングのナーバスさもなく、乗り心地もやさしい。段差を乗り越えた時に、サスペンションのレートが高められていることを実感するが、それとて、不愉快な突き上げがあるわけではない。

アウトバーンに乗り、アクセルをひと踏みすると、さすが、0-100km/h＝4.6秒の俊足ぶりを発揮する。が、200km/hオーバーでもまったく安定感は変わらない。速く快適に移動するという、基本的な価値観はこのクラスでもブレがない。でも、それだけじゃつまらない。なので、ミッションのSモードを選んでみると、エギゾーストサウンドが変わり、シフトアップのたびにパンッパンッと爆音を轟かせながらレスポンス良く加速していく。

さらに、CまたはSモードで走行中、追い越し加速でパドルを使ってギヤダウンすると、一定時間後に再びATモードに戻る「臨時Mモード」を備える。従来のAMGモデルにはなかったが、いちいちモード変更しなくて良いので便利だ。

スポーティながらも快適なドライブで、最初の目的地である「ビルスターベルグドライビングリゾート」に到着した。

ここは、2012年に、NATOの弾薬庫跡地に作られたテストコースだ。ホッケンハイムやバーレーンのサーキットを手がけたことでも知られる、ヘルマン・ティルケ氏による設計で、「リトル・ニュルブルクリンク」がコンセプト。それだけに、ほとんどのコーナーがブラインドで、旋回しながらのアップダウンも多いトリッキーなコースとなっている。