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スズキ「スイフト」 安価でも装備が充実したベーシックグレードがねらい目

おすすめはACCも標準で快適装備もそん色ないベーシックグレード

さて、そんなこんなのスズキ スイフトをもしも買うとしたら、おすすめグレードはどれになるのでしょうか?

なかなか難しい問題ですが、答えを出す前に、各グレードの「ざっくりとした特徴」をあらためて記してみましょう。

・ハイブリッドSZ|208万7800円(5AGS)|モーターのみで走行することもできるフルハイブリッド版。燃費はいいが、車両価格はちょっと高い。

・ハイブリッドRS|187万9900円(CVT)|加速時あなどにモーターがアシストしてくれるマイルドハイブリッド車。足回りやフロントマスクはスポーティな味付け。

・RS|178万2000円~(5MT、CVT)|上記からマイルドハイブリッドシステムを取っ払ったグレードで、5MTも選択可能。

・ハイブリッドMG|163万3500円(CVT)|ハイブリッドSZの、足や顔などがスポーティではないバージョン。装備もハイブリッドSZよりやや劣るが、その分だけ車両価格はお手頃。

・XG|153万5600円~(5MT、CVT)|もっともベーシックなグレードで、5MTも選択可能。車両価格はかなりお手頃。

もしも「全部盛り」的な車がお好みなら、ハイブリッドSZこそがおすすめとなるでしょうし、引き締まった足回りとスポーティなルックスがお好みなら、選ぶべきはハイブリッドRSまたはRSです。

しかし「全部盛り」のハイブリッドSZを選ぶと少々お高くなってしまいますので、結果として「この値段を出すなら、より設計が新しいトヨタ ヤリスとか、現行型のホンダ フィットのほうが…」と思ってしまう気がいたします。

またスポーティなハイブリッドRSもRSもステキですが、「これならいっそ、よりスポーティな『スイフト スポーツ』のほうがさらにステキかも……」と思ってしまいそうな気がしてなりません。

スズキ スイフトという車の良さは「お手頃予算でイケる実用車だが、中身は超本格派である」という点にあるはずです。

であるならば――もちろん最終的にはご自身の価値観で決めるべき問題ですが――おすすめは、ベーシックでお手頃プライスな「ハイブリッドMG」または「XG」ということになります。

もちろんこれらは上位グレードと比べれば装備のレベルは落ちます。しかし幸いにして現行スイフトは、各グレード間の装備差がさほど大きくないのです。アダプティブクルーズコントロール(ACC)をはじめとする運転支援システム「スズキセーフティ サポート」は最廉価グレードのXGでも標準装備ですし、その他諸々の快適装備の類も「だいたい似たようなもの」ということができます。

ハイブリッドMGまたはXGの装備で大きく劣る点といえば、

・ヘッドランプがLEDではなくハロゲン
・リアブレーキがディスクではなくドラム式
・ハンドルが本革巻きではなくウレタン
・CVT車の場合、パドルシフト(パコパコ変速させるレバー)が付かない
・ホイールが16インチのアルミ製ではなく15インチのスチール製+フルキャップ

という点でしょうか。

これらの点がどうしても気になる方は、上位グレードを狙うべきです。しかし「ベーシックな小型車なのだから、装備類はシンプル系でもぜんぜん構わない」と考える方には、現代の車としてはかなりお安い予算で購入可能な実力派である「ハイブリッドMG」または「XG」こそが、おすすめとなるでしょう。

※このページの写真:XG

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