来年上陸、ボクスター GTS 4.0のPDKモデルは日本で乗るならMTより正解?
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 50
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これまで日本ではMT仕様しか輸入されていなかった「ボクスター GTS 4.0」に、ドイツでPDK仕様が追加された。2021年には日本へ輸入される予定の、待望の2ペダル・スポーツモデルに現地でいち早く試乗する機会ができた。
グリーンのボクスター GTS 4.0 PDK仕様のインテリアはアルカンタラに代わってモータースポーツに使用されている通気性に優れたレーシングテキスタイル「Race-TEX」で仕上げられたシートや内装トリム、PCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の高解像度7インチ・タッチスクリーンを装備していた。
だがもちろん注目はGT3デザインのシフトレバーだ。911系に採用されている小さなスイッチ状のギアセレクターではなく、長くて逞しいシフトレバーは確かにPDKの技術とは直接関係ないが、レポーターにとってはDTMやWRCの一シーンを思い起こすシンボリックな存在であった。GTSに搭載されたPDKは7速で、オーバーオールギア比は6速MTと同一だが、1速から5速までが低く設定されている。
このPDK仕様ボクスターGTS 4.0に搭載されているエンジンは自然吸気の水平対向6気筒で4.0Lの排気量から最高出力400馬力、最大トルク430Nmを発生する。すなわち4気筒2.5Lターボを搭載する「ボクスターS」よりも50馬力と10Nmのモアパワーを有している。
EU規格の空車重量は1510kgで、MT車よりも30kg重い。しかしカタログ上のダイナミック性能は0-100km/hがMTよりもコンマ5秒速い4秒フラット、0-200km/hは13.7秒で、コンマ4秒速い。また最高速度は288km/hに達する。さらに嬉しいことに100km走行あたりの燃費はMTの10.8Lから9.6Lへ約12%向上している。
シャシーはスタンダード装備のPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム)によってシャシーは20mmローダウンされている。また、テスト車に装備されているタイヤはフロント235/35ZR20、リアは265/35ZR20のピレリ、前後のブレーキは6ピストンキャリパーと350mm径のディスク、4ピストンキャリパーと330mm径ディスクがそれぞれ装着されていた。
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