新型マスタング、世界4大陸・6都市で初披露
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:フォード・ジャパン・リミテッド
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:フォード・ジャパン・リミテッド
新型マスタングのトピックスだが、なんといってもそれはエンジンに尽きる。今回これまでの5リッターV8や3.7リッターV6の他に、「エコブースト(直噴ターボ)の4気筒エンジン」が加わった。エクスプローラーの2リッターではなく、2.3リッターにスープアップされたそれは、アルミのブロックとヘッドを持つ。ピストンもアルミで、コンロッドは鍛造スチール。ボア×ストロークは87.55×94mm、圧縮比は9.5:1だ。
そしてパワーはUS仕様で305ps、トルクは407Nmを発揮する。ただ、他のエコブーストと明らかに違うのは「縦置き」ということ。マスタングがFFになったわけではないので、ご安心を。そんなことになったら暴動が起きる。トランスミッションは6速のMTとATが用意される。MTにヒルスタートアシストが付いたのは新しい。
また、リアサスが「独立懸架」になったのも大きなニュースだ。これまでマスタングはトーイングやドラッグレースなどでの使用を鑑み、長年リアをリジッドアクスルにしてきた。いわゆる伝統の足だ。コルベットが縦置きリーフをリアサスに使っているのと似ている。だが、新型マスタングはそれを脱ぎ捨てた。つまり、本気でヨーロッパ市場へ参入する気なのだ。リリースにも「ワールドクラスのハンドリングを手に入れた」と記載される。う~ん、どんなハンドリングか試乗するのが楽しみで仕方がない。
そして、低く構えたモダンなスタイリングはどこから見てもかっこいい。これまでよりシュッとしているのはいわずもがな。やっぱりクルマはフォトジェニックじゃないと! アメリカでの販売は春から。日本導入はその後アナウンスされるだろう。4気筒エコブーストのプライスタグにも期待したい。とにもかくにも実に待ち遠しい一台である。
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