ホンダが“かつての名車”を蘇らせる純正レストア事業を開始。「ヘリテージ ワークス」が担う大切な役割とは

ホンダ ヘリテージ ワークス

まずは「NSX」からスタート、「S2000」や「タイプR」も視野に

今回立ち上げられるホンダ ヘリテージ ワークスは、「ホンダ レストア サービス」として、車両コンディションを良好に保つことを目的としたメニューを用意します。

生産終了車種向けに復刻された「ホンダ ヘリテージ パーツ」をグローバルに供給し、これらの部品を使ったメーカー認定のレストアサービスを提供します。

交換部品は、オリジナルと同じ材料と製造方法を用いる「純正ホンダ ヘリテージレプリカパーツ」と、新素材や3Dプリンティングなどの技術を使う「純正ホンダ ヘリテージ互換パーツ」の2カテゴリーに分けられます。

ホンダは既に「S2000」や初代アキュラ「NSX」向けの交換部品を用意していますが、来年4月に開設される新部門では対象モデルを広げ、工場直販のレストアサービスもスタートします。これらのサービスは、当面は日本国内のみを対象とする予定です。

立ち上げ当初のレストア対象は初代NSXのみですが、ホンダは将来、部品供給とレストアサービスを他のスポーティモデルにも広げていくとしています。S2000が次の候補とみられるほか、初期の「プレリュード」や「シビック／インテグラ タイプR」なども、段階的に対象に加わっていく可能性があります。