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新型プリウスPHVにはスタンダードなプリウスには無い魅力がてんこ盛り

次期愛車候補としてソソられるに十二分

先代が思うように売れなかったからか、造り手の気合いが入りまくっている新型プリウスPHV。いまだ、燃料コストが抑えられる分で車両価格上昇分をまかなえるほどではないので、それ以外の魅力を否が応でも高める必要があるのだろう。それが意外なほど功を奏していて、ソロバンを弾く手を止めて接してみると、次期愛車候補としてソソられるに十二分なのだ。

まずPHVとしての性能は従来に対して大幅に引き上げられている。バッテリー容量は4.4kWhから8.8kWhへと倍増し、EV走行距離(JC08モード)は23.4kmから68.2kmへと倍増以上に拡大した。従来モデルではコンセントにプラグを刺すという手間暇に対して23.4kmという距離は御利益が少ないという声が多かったようだが、今回は満足度が高いだろう。

注目はデュアルモータードライブだ。THSIIはもともと2つのモーターを持っており、駆動と発電を別々に受け持っているが、EVドライブ時に急加速を要求すると一時的に発電用モーターも駆動に加わることになった。これは他の多くの1モーター・ハイブリッドをベースとしたPHVには不可能なことで独自の強み。それもクラッチを追加しただけなので、リーズナブルに魅力を上げることとなっている。

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