さらに過激になったアルファード/ヴェルファイア。走りや安全性能は?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 10
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文字通りトヨタのドル”箱”である大型ミニバンのアルファード/ヴェルファイア兄弟。2015年1月の登場から約3年たった17年末、ユーザーやファンから車両型式の一部をとって「30系」と呼ばれる現行型がマイナーチェンジした。その意匠はさらに過激な方向へと変更し、最新世代の予防安全パッケージが全車に標準装備されたほか、3.5リッターV6エンジンが新世代に切り替わり、組み合わせられるATも多段化されたことで燃費が向上した。
まずはデザイン。アルファードの大きいだけでなく立体的に盛り上がったフロントグリルは健在。フロントグリルといってもほとんどの部分は塞がっていて、実際のグリルは下の方の一部のみ。ふんだんにクロームパーツが使われ、縦横の桟はより強調されたものとなった。さらにフロントバンパーの左右にフォーミュラカーのサイドポンツーンのような空気取り入れ口デザインを施したエアロタイプもあって、室内が特別に豪華なエグゼクティブラウンジであってもエアロタイプを選べるようになったのが新しい。そういう要望が多かったようだ。
ヴェルファイアのフロントマスクも基本路線は踏襲され、加飾が増えた印象。上下2段に分かれたヘッドランプデザインは継承された。エアロタイプのフロントバンパー左右部分は強烈な印象を放つ。近づくと吸い込まれそうだ。
モデルチェンジの度に過激になるアル/ヴェルのスタイリングを好きな人もいればそうでない人もいて、仮に双方が時間をかけてなぜ好きか、あるいは嫌いかを話し合っても平行線が続くだろう。ただ狭いニッポンでこれほど大きなサイズの、しかも高価なクルマが長年ヒットチャート上位に食い込んでいるのだから、結果を出しているスタイリングであることは間違いない。ちなみに香港をはじめ左側通行のアジア地域でも大人気だ。
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